第2話 天変王子は攻戦を主張し出兵す
「な、何を言っているんだ、お前は?
奴等を滅ぼすとか何を言っているんだ?」
「今回お隣さんは小競り合い用のどうでも良い捨て駒では無くて、本腰いれて攻めて来るんでしょ?
なら、其奴等を壊滅させて逆侵攻して彼方の王都辺りを攻め落とせば良いんですよ?」
「馬鹿かっ!? うちと隣じゃ兵力が倍も違うんだ、毎回追い払うのが精一杯だろうが!
それを敵の軍を壊滅させて、逆侵攻だと?
馬鹿も休み休み言えっ!」
「姉上、逆に今が好機なんですよ?
毎回捨て駒を此方に送って来て、うちはそれなりの被害が出ているのに、相手からすれば、まだ余力は十分なんですよ?
今回、何時もの様に戦って退けたとしてもうちの被害は甚大です。
彼方が兵を再編して再度攻めて来たら、それこそ終わりでしょうよ」
「だからこそ! 被害を抑える策を今! こうして! 考えているんだろうがっ!」
「そこが間違えているんですよ?
うちの被害がそこそこ出てもお隣を潰せば、もう襲って来る奴等はいません」
「ぐぬぬぬっ そこまで言うなればなら、その為の策も考えているんだろうなっ!?」
「勿論ですとも、それを今から説明しますんで、聞いてもらえますか?
それと、そんなに興奮しないでくださいよ、麗しの姫騎士が台無しですよ?」
「誰のせいだとっ……ふう、いい説明しろ」
「では――」
――――
「隊長、この作戦上手く行くんですか?」
「さあ、上手く行くか行かないかはお天道様に聞いてくれ」
「はあ、隊長がじきに大雨が降るって言い切ったから、この作戦に決まったんですよ?
雨が降らなかったら、相当不味いんじゃないですか?」
「多分、うちは滅亡一直線だな☆」
「はぁ、なんでそんな事を楽しげに語るんですかね、このお人は……」
「どっちにしろ、いつかこう言った勝負に出なけりゃ、うちはお仕舞いなんだよ。
今なら、うちにも余力もあるし、季節外れの日照り続きで、お隣も大勢で攻めて来る。
奴等を潰すのは今しかないんだよ」
「説得力だけはあるんですよね……。
やっぱり雨乞いの儀式とか、しといた方が良いんじゃないんですかね?」
「雨乞いか……それ、いいな!
じゃあ、早速、雨乞い踊りをしてこい。
皆が見れる様に踊れよ☆」
「言うんじゃなかった……」
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