第2話
俺はヘリから降下すると、周囲の安全を確認し美咲の方を確認する。
美咲はボディーガードに覆いかぶされ、無事なようだった。俺は一安心すると、集まってきたボディーガードの増援に向けて引き金を引く。ボディーガードが1人、また1人と倒れていく。PMCとボディーガードでは力の差が明らかで俺たちは、ボディーガードたちを蹂躙していった。
しかし、美咲に覆いかぶさっていたボディーガードが突然、美咲を護りながら走り出した。俺は咄嗟にボディーガードに銃口を向ける。だが、美咲に当たることを恐れ、引き金を引くことはできなかった。美咲はやって来た車に乗せられどこかへ連れ去られようとしている、俺は叫んだ。
「美咲!」
その瞬間、美咲が振り向き、何かに気づいて驚いたような表情でこちらを見てきた。完全に目が合った。美咲は驚いた表情だった。だか、美咲は車に乗せられ、どこかに連れて行かれた。また、奪われるのか、それだけは嫌だ。俺は美咲を取り戻すために隊員たちに叫んだ。
「美咲を追うぞ!」
「「了解!!」」
【美咲視点】
私は、ボディーガードに覆いかぶさられたまま、震えていた。銃声が響き、断末魔が聞こえてくる。さっきまで幸せの絶頂だったのに、今では地獄そのものだ。
すると、私に覆いかぶさっていたボディーガードが、私を護りながら車の方へ連れて行こうとした。
しかし、一人の兵士に見つかってしまい、銃口を向けられた。もう死ぬ。そう思って目を瞑ったが、兵士はなぜか撃たなかった。無事にやって来た車のもとへ到着し、乗り込もうとすると、先ほどの兵士が叫んだ。
「美咲!」
私はハッとした。昔から聞いていた声、安心できる声、何度も聞いたその声はするはずがなかった。しかし、確実にその声を聞いた。樹だ。私はそう確信した。
声のした方へ振り向くと、見慣れた青年が立っていた。鼻と口はフェイスマスクをしていたので見えなかったが、目元だけで分かった。私が一番一緒に時を過ごした人、二宮 樹だと。
しかし、私はすぐに車に乗せられ、フロリダの別荘へと連れていかれた。
【樹視点】
「〇〇の別荘はデイトナ・ビーチにある」
そこには私兵がたくさんおり、中に入られてしまえば突破するのは難しい。しかもアメリカ警察に通報もされているだろう。だから、チャンスは美咲が移送中の今しかない。総員、心してかかれ!」
「「了解!」」
指揮官のブラックバーンが全員を鼓舞する。
俺はピックアップトラックの荷台に乗り込み、ほかの隊員たちも車やヘリコプターに乗り込み、美咲を追った。
美咲たちの車列は、猛スピードでデイトナ・ビーチに向かっていた。俺達も猛スピードで追いかけた。
数分後、美咲たちの車列に追いついた。しかし、最後尾の車両から、敵兵が身を乗り出し、ライフルを撃ってきた。俺達はすぐに散開すると、俺のトラックに乗っていた隊員のパックが射撃し、敵兵を排除してくれた。流石はマークスマン。俺達はさらに前を目指した。
初恋の呪い 聖澤 @felnand2314
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