第3話 お米高騰! 桔梗屋をぶっ飛ばせ!

ドラゴン侍


第3話 お米高騰! 桔梗屋をぶっ飛ばせ!



 竜の村。


「見て見て! お兄ちゃん!」


 可愛い妹のサチが呼んでいる。


「どうした? さ・・・・・・そ、空を飛んでいる!?」


 兄の竜之介が振り返ると、妹はペットのハチの背中に乗り空を飛んでいた。


「リュリュリュリュー!」


 ドヤ顔のハチ。


(わ、忘れてた!? モフモフしてるけど、ハチは竜神様だったんだ!?)


 竜之介のうっかりミス。


「お、降りなさい。他の人に見られたらどうする?」


「自慢する。」


「その前にハチが化け物と追われて捕まっちゃうぞ。」


 事情を知らない人には、空飛ぶ犬はあり得ないので理解して貰えないのだ。


「はい。」


「リュ・・・・・・。」


 ハチは着地して、安全にサチを地上に下ろす。


「お兄ちゃん。お米が高くて買えないよ。」


「おかしいな? 悪質な年貢でお米を奪った悪代官はぶっ飛ばしたから、まだ帰ってきていないはずなのに?」 


 

 竜の村の桔梗屋。


「お米は全て私のものだ! お代官様もいないから、お米を買い占めて、値段を一気に吊り上げてやる! 在庫は大量にある! 安く売るもんか! ワッハッハー!」


 次から次へと悪者が現れる。



 竜の村。


「悪代官から取り返したお米を、桔梗屋さんが高く買い取ると言って、買い占めてしあって、倍の料金でお米を売っているんじゃ。」


 村の庄屋さん(村長)が状況を説明していた。


「そうか。桔梗屋がお米の値段を高止まりさせていたのか。」


「お兄ちゃん。村の人々もお米が食べられなくて困っているよ。サチの幸せは村の人々が幸せに暮らすことなの。」


 お目目をキラキラさせながら兄にお願いする健気な妹。


(な、なんて優しい妹なんだ!?)


 妹依存症の兄バカな竜之介。


「だから、村の人々を助けて。」


「リュ。」


 妹とペットが兄に村人を助けてほしいと頼む。


「俺に任せろ! 桔梗屋をぶっ飛ばしてくる! サチ! 村の人々が美味しいお米を食べれるようにしてやるからな! 行くぞ! ハチ!」


「リュ!」


 兄とペットは一目散に駆けて行った。


「やっぱりお兄ちゃん、チョロい。」


 サチ曰く、これが兄の正しい使い方らしい。



 桔梗屋。


「出てこい! 桔梗屋!」


「リュ!」


 竜之介とハチが桔梗屋にたどり着き、門を蹴り飛ばす。


「何ですか!?」


 桔梗屋が現れた。


「こら! 桔梗屋! お米を買い占めて値段を上げるな!」


「なんだ? 小僧? 私が村人から買ったお米をいくらで売ろうが自由だ! お米が食べたかったら、お金を払え!」


 桔梗屋は貧しい村人は切り捨てる。


「なんて酷い奴だ! 行くぞ! ハチ!」


「リュ!」


「竜装! 変身! 竜侍!」


ピカーン!


「リュー!!!!!!」


 竜の咆哮と共に光り輝き、ハチが竜の鎧になり、竜之介の体に装着していく。


「弱者の味方! 竜の侍! 参上!」


 竜之介は竜の侍に変身した。


「鎧を着たからって、子供に何ができる。フン。」


 竜侍をなめてかかる桔梗屋。


「勧善懲悪! 必殺! 竜斬ー!!!!!!」

 

 竜之介は竜の一撃を放つ。


ドカーン!


 必殺の一撃は桔梗屋の店を吹き飛ばした。


「えっ? ・・・・・・ええー!!!!!!?」 


 腰を抜かし驚く桔梗屋。


「なんなら、蔵も吹き飛ばそうか?」


「や、やめてください!? 分かりました! お米は村人が買える従来の価格に戻しますから、どうかやめてください!」


 桔梗屋は竜斬の威力に恐れをなし降伏した。


「正義は勝つ!」


 竜の村人たちは、適正価格でお米が買えるようになりました。


 めでたし、めでたし。



 竜之介の家。


「美味しい! 安くても、お米は甘くて美味しいよ!」


「良かったな! サチ、お腹いっぱい食べろよ! ハチもお疲れさん。」


「リュ!」


「お兄ちゃん! おかわり!」


 竜之介、サチ、ハチは炊き立てツヤツヤのお米を食べて、笑顔溢れる幸せでした。


 つづく

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