第2話 お米がない! 悪代官をぶっ飛ばせ!

ドラゴン侍


第2話 お米がない! 悪代官をぶっ飛ばせ!



 竜の村。


「ハチ! ご飯だよ!」


「リュリュ!」


 妹のサチが犬のハチに餌を与えている。


「信じられん!? これが竜神様なのか!?」


 見た目は完全にモフモフ犬のハチの正体は、竜の鎧から変身した竜であった。


「リュ。」


「しかも小さい竜の時は言葉が話せないとは!? 困った!?」


 竜神様は小さいモフモフ竜の間は人間の言葉が話せない。


「リュリュ!」


「お兄ちゃん。ハチが美味しいって。」


「サチ!? おまえ竜の言葉が分かるのか!?」


「なんとなく。アハッ!」


 楽しそうなサチとハチ。


「お兄ちゃん。お米がないよ。」


 戦国時代の食べるものは、粟、稗、麦、雑穀米。白米なんか食べられなかった。 


「どうして、お米がなくなったんだろう?」 



 竜の村の代官屋敷。


「お米は全て俺様のものだ! 村人から年貢として一粒残さずに奪い取ってやるわ! ワッハッハー!」


 悪代官が竜の村のお米を村人から奪い取ってしまったからであった。



 竜の村。


「そうか。代官がお米を奪って行ったのか。」


「お兄ちゃん。村の人々もお米が食べられなくて困っているよ。助けてあげて。」


「リュ。」


 妹とペットが兄に村人を助けてほしいと頼む。


「俺はサチが幸せなら、それでいいんだ。」


(はっ!? しまった!? お兄ちゃん、私の幸せしか考えてない!?)


 妹依存が強い兄。


「サチ! お米が食べたいな! 温かいお米が食べたいな! な、ハチ。」


「リュ! リュ!」


 わざとらしいオーバーリアクションをするサチに、頷くハチ。


「俺に任せろ! 悪代官をぶっ飛ばしてくる! サチ! 美味しいお米をお腹いっぱいに食べさせてやるからな! 行くぞ! ハチ!」


「リュ!」


 兄とペットは一目散に駆けて行った。


「お兄ちゃん、チョロい。」


 兄を上手に使い、日常を少しだけ良くしようとする妹。



 代官屋敷。


「出てこい! 悪代官!」


「リュ!」


 竜之介とハチが代官屋敷にたどり着き、門を蹴り飛ばす。


「何事だ!?」


 騒ぎに悪代官が現れた。


「こら! 悪代官! 村人から奪ったお米を返せ!」


「はあ? 何を言っている? 村のお米は俺様のもの。村人がどうなろうが知ったことではないわ。」


 悪代官は貧しい村人は切り捨てる。


「なんと酷い奴だ! 行くぞ! ハチ!」


「リュ!」


「竜装! 変身!」


ピカーン!


 光り輝きハチが竜の鎧になり、竜之介の体に装着していく。


「弱者の味方! 竜の侍! 参上!」


 竜之介は竜の侍に変身した。


「返り討ちにしてくれるわ!」


 手に刀を振りかざし斬りかかってくる悪代官。


「勧善懲悪! 必殺! 竜斬ー!!!!!!」

 

 竜之介は竜の一撃を放つ。


「ギャアアアアアアー! 覚えてろよ!」


 悪代官は遥か彼方に吹き飛ばされる。


「正義は勝つ!」


 竜の村人たちは、吹き飛ばされた悪代官が戻ってくる前に、悪代官の蔵の米俵を取り返していった。



 竜之介の家。


「美味しい! やっぱりお米は美味しいね!」


「良かった! サチ、お腹いっぱい食べろよ! ハチもお疲れさん。」


「リュ!」


「お兄ちゃん! おかわり!」


 竜之介、サチ、ハチは美味しくお米を食べて、笑顔溢れる幸せでした。


 つづく。

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