第4話

神使イナリと獄門鬼


母上にの横にいつもついている白い狐

神使イナリと言うらしい、生前に狐の妖が居る

とは聞いた事はあったが当然見た事など無い


しかも驚いた事に高位の式神はしゃべるのだ。


2歳になった時、母上の目を盗み外に出ようとした

気配を消して部屋から出た瞬間イナリに服の首元を噛まれて捕まった


『こら、童!カナエの目を盗んで脱走するで無い!わっちに手間をかけさせるな!』


衝撃じゃった、狐が喋るとは…

イナリは母上が最初に調伏した式神で一番長い付き合いらしい

母上はさらに上位の式神を使役してるが見た事がない。


イナリは母上の周りの事を色々している

ちょこちょこ動くイナリは愛いのじゃ

生前は犬を飼っていたし話せる式神も悪く無いのぅ


ーーーーー


今日も父上と兄達の稽古を見ている。


「母上、ワシも式神は使えますか?」

隣に座っている母上に聞いてみた


「式神は使役する対象を調伏しないといけないの。

低位の妖や獣なら苦労は少ないわね

高位の存在は力で調伏も出来るかも知れないけど殆どは相性ね、相手が気に入ってくれなければまず調伏は出来ないわ」


なるほど調伏か、儂としては力でねじ伏せるなら可能性はあるかの?


「カイルあなた今力でならねじ伏せられると思わなかった?」


む!何故心が読まれたのだ?


「はい、ワシが成長したら力でねじ伏せる方法が一番良さそうに思えました。」


母上は笑った。

「ふふふ、カイルには見せあげましょうか、イナリも高位の妖だけど私の使役している上位の式神を。」


母上の別の式神か!何が出るか楽しみじゃ!


「ぜひ!他の式神が見てみたいです!」


母上が立ちあがって少し離れた。


「じゃあ今から式神を呼ぶわ」


母上の周りの気配が変わった


「獄門鬼牛頭、馬頭顕現しなさい!」


母上の前が光だし、2つの巨躯が姿を表した!


「牛頭参りましたわぁカナエおねぇ様!」

「馬頭参りました、カナエ様。」

大斧を背負った牛の頭と大搥を背負った

馬の頭の筋骨隆々の化け物が母上に跪く


「え…」


な…何じゃこの化け物どもは!?

纏っている気配が桁違いじゃ!

こんな物の怪生前の全盛期でも勝てぬわ!


「この子達は魔界の門番牛頭と馬頭よ

私の国で暴れ回っていた二人を調伏して式神にしたの」


え…調伏した…?この2匹を…?

母上は勝てるのかこの物の怪に…


すると牛頭が

「ワタシ達昔はやんちゃしてたのぉ〜そしたら

おねぇ様にボコボコにされて逝かされちゃったのよ❤️」


「あの時は調子にのっていた、カナエ様に四肢全てぶった斬られた時に俺は生まれて初めて死を感じた。」

馬頭が震えている。


「昔の事よ、忘れてしまったわ

今日は牛頭と馬頭に三男のカイルを紹介したかったの」


牛頭が目を見開いた。

「可愛いコね、食べちゃいたいくらい!」


馬頭が目を瞑る

「カナエ様の新たな子ですか、良い魂の色ですな。」


「この子はまだ洗礼の儀前だけど

きっと神様から良いスキルが貰えるわ」


洗礼の儀…確か5歳になったら王都の聖堂で受ける儀式じゃな

まぁ儂は既に創造神様からスキルに加護を頂いてるがの


話していると父上達の稽古が終わった。


「牛頭に馬頭久しいな、久々に稽古でもするか?」


父上が母上から貰ったタオルで汗を拭きながら言う


「嫌よ!デュークは手荒いから嫌い!」

牛頭がそっぽを向いた。


「俺も断る、この辺り一帯を消し飛ばしても

お前には1発も当たる気がしないしな。」

馬頭も牛頭と同じく断った。


「残念だ、久々に少しは本気でやれると思ったんだがな。」


母上も怖いが父上もやはり怖いな…

怒らせないようにせねばな…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る