第4話 ソワレ その①
シカリウス「さあ…かかってきな…」不気味な仮面から伝わる殺気で
敵は少し恐怖を覚えたが剣を振り下ろした。
???「単なる剣じゃないぞ…これは火を纏う剣だ…ッ!」杖によって強化された火をまとったその剣は、当たれば恐らく簡単に体が溶けてしまうだろう。
シカリウス「…」小さな息を吐いたその時シカリウスは相手の背後に瞬間移動し斧を振り下ろした。
???「予想通りッ!」なんと敵の背中から銃が現れる。そして
「パアァァァンッ!」銃弾がシカリウスの頭目掛けて飛んできた。その音は室内に響き渡る。突然部屋の電気が消えシカリウスが消えた。
???「どこだ…ッ!?卑怯だぞッ!出てこい…ッ!」
シカリウス「卑怯…?褒め言葉だな…ありがとう」電気が着いたと同時になんとシカリウスは敵の真上から現れる。
???「まずい…ッ!」その瞬間敵は床をすり抜け一気に落下していった。
シカリウス「くそ…!逃げられた…!」だが下の階に敵は落ちたようだった。
シカリウス「今なら追える…が確実な勝機を待とう…やつは中々の手練れだ…」そこでの追跡は諦めた。しかし今の一件でやつはそうそう近づかなくなったと読み壁に捜査ボードを作り始めた。
まず最初はサックの写真を貼り付けた。そして、謎の男、黒マントの男とでも言っておこうか、さっき現れた黒マントの男を???と書いた紙として貼り付けたサックと黒マントの男を赤い線でつなぎ協力関係と書いた。
そして黒マントの男の能力と正体を探る作戦を考え始めた。
シカリウス「まずは推理からだ…やつの固有魔法は恐らく…一時的に自分の体を霊体に出来る魔法だ…そして霊体化状態は物を持つことは出来ないようだな…そして恐らく正体がバレないようにするために何かしらの制約で黒いマントと奇妙な仮面を霊体状態でもつけれるようにしているんだろうな…」そういいメモ帳に能力の予想を書きページを破り貼り付けた。
シカリウス「次だ…能力は大体わかった…そして明日からやつ本体を探る…まずやつの身長は黒マントのフードを被らなかったら大体178cmほどだろう…そして声は仮面のせいで加工音声だった…だが口調は丁寧で優しげ…安心感を与えようとしてくるイメージだった…だが気味が悪かった…妙な気持ち悪さがあった…そして明日からの調査は簡単だ…
まずは絞り出す…口調は丁寧、身長は178cmほど、固有魔法は恐らく霊体化…大体これぐらいだな…そして火を剣にまとわせてそのまま振り下ろせるほどの火魔法を扱える…そしてやつは感電した…恐らく感電場所とやつの痛がり方からするに右腕にやけどをしているはずだ…よし…
これで明日から探し出せるな…」すると窓を全開にした。外の冷たい風が入ってきた。外はもう暗く見回りの一人すら見えなかったが、空から風を切るように飛んできたのはロンドだった。
シカリウス「ロンド…なにか掴めたか?」ロンドを部屋の中に入れ窓を閉めた。
ロンド「カアアァー!」防音室なので外には響かないがロンドが説明し始めた。
シカリウス「ほう…やつは3年生の寮に入っていったと…なるほど…いい情報だ…明日は体育館で入学祝いで全校集会がある…そこでやつらしき人物を見つけ出す…いいな?ロンド…」ロンドはコクリと頷き、窓を自分で開けて飛び立った。
シカリウス「あいつに頼むしか無いか…」
そういいベッドに寝そべりすぐに眠りに着いた。
彼はこれから暗殺が安定して出来そうなこの学園を気に入り嬉しそうな笑みを浮かべて眠りについた。
朝から全生徒が体育館に集まった。早速全生徒が番号順で並んだ。
シカリウス「やつはどこだ…?」2年生が1年生と3年生の間にいるので3年生はよく見えなかった。
ブルース「えぇ…みなさんおはようございます…今日も一日頑張っていきましょう!今日は…なぜ集まってもらったのか…理由はただ一つ…これから全校生徒による乱戦をしてもらいます…」1年生がざわめき始めた。実はこれは毎年恒例行事である。
ブルース「ただ乱戦するのではありません…これをするのには理由があります…まずこの乱戦には点数というものがあります…2・3年生チームと1年生チームに別れます。そして2・3年生は1年生チームとチーム戦で乱戦を行います…そしてここから私が全体の状況把握能力で各生徒の攻撃や戦闘方法から増点減点を判断し最終的な点数が出されます。そして得点が高い者ほど学園内での立ち位置が高くそして食堂の食べ物が豪華になったりと良いことがあります…なので得点王を目指してください…ちなみに歴代最高得点はなんと9万点これはどれほどかというと昨年の最高得点は6000点だったんです。これは十分な成績ですしかし9万点を超す生徒はここ10年ほど出ていません…それでは…ダラダラ話すのもなんですので早速…位置について…」
シカリウス「これでいい成績を収めれば今後の成績そして地位の確立が保証されるわけか…ならば…10万点とってやる…」
ブルース「よーーーい…スタァァーート!!」スタートの掛け声とともに生徒たちがお互いに向かって走り出した。2・3年生の連合軍と1年生チームがぶつかった。その時、シカリウスは…
ブルース「シカリウス・テネブラールム…戦わないのか?」なんと遠くから徹底的に監視していた。
シカリウス「もちろん、戦います…ですが…私は確実に勝ちたいんです…なので観ているんです…」なんとも不気味な視線で観ている。
シカリウス「見つけるのは後だ…まずはこれである程度の地位を手に入れる…」そして遠くに居た生徒たちから「あいつ戦わないのかw?まあ俺達が上位に行く確立が増えるから無視で良いんだよ無視でw」と煽られるがしばらく観たその時───ッ!走り出した。全速力で2・3年生に突っ込んでいった。最初に向かってきたのは小柄な生徒だったが魔法をいきなり打ってきた
2年生の小柄な生徒「火魔法ッ!炎槍ッ!」炎の槍が飛んできたがシカリウスは難なく交わしその生徒を一撃で地面に伏せた。次に現れたのは 同じぐらいの体格の男カンフーのような動きで襲ってきたが観た瞬間その憲法を真似て全く同じ蹴り技で一撃で気絶させた。
シカリウス「オペラ座の怪人…」仮面をすぐに被り大量の生徒たちに向かっていった。ほとんどを素手で一撃で気絶させ、時に魔法で倒した。
その圧倒的な強さは無類の強さを誇っていた。
ブルース「シカリウス・テネブラールム…増点…増点…増点…増点…増点…増点…ッ!!
シカリウス・テネブラールム現在合計点数1万点ッ!?」さらに敵を気絶させていった。彼にとって並大抵の魔法使いはもはやフィジカルだけで圧倒できた。そしてついに点数稼ぎのため魔法も積極的に使い出した。彼の魔法は超高精度、圧倒的でもはや美しくもあった。
ブルース「シカリウス・テネブラールム…魔法使用で点数増加率アップ…現在合計点数…3万点…ッ!?制限時間終了まで残り1分!なんて伸びだ…シカリウス…」
さらに魔法で気絶させていく、シカリウスをまるで1年生は神でも見るかのように目が釘付けだった。圧倒的なその美しい魔法は見るものを魅了するほどだった。
ブルース「終了ゥゥゥゥゥゥーーーッ!!!結果発表ゥゥゥーーッ!」
全校生徒が番号順で並んだ。結果は…
ブルース「第3位ッ!ビビデバ・ペインッ!表彰台へッ!」
ビビデバ・ペイン「神に感謝…」青と黄色が混ざった髪色が目立った男だった。長袖の大きめの服を着ていた
ブルース「ビビデバ・ペインッ!合計点数!40322点ッ!超高得点ですッ!3年生でついに目標の3万点超えおめでとうございますッ!」
拍手喝采が巻き起こった。学校内でもとてつもない偉業だったのだ。
ブルース「第2位ッ!カーテン・トラベルッ!表彰台へッ!」
カーテン・トラベル「フン…」シンプルな格好だが中々の身長で威圧感がある男だった。
ブルース「カーテン・トラベルッ!合計点数!70125点ッ!これまた超高得点ッ!2年生にしてこの実力ッ!おめでとうございますッ!」
またしても拍手喝采70000点などほとんどきかない数字だからだ。
ブルース「では皆さんお待ちかね…第1位ッ!シカリウス・テネブラールムッ!!表彰台へッ!」拍手がすでに起きた。
シカリウス・テネブラールム「みんな…ありがとう」クールに表彰台に上がった。
ブルース「シカリウス・テネブラールムッ!合計点数…!」全生徒期待のその点数とは…ッ!?
ブルース「シカリウス・テネブラールムッ!200000点ッ!」圧倒的数値会場の盛り上がりは頂点に達した。
ブルース「学校創設史上とんでもない偉業ですッ!もう一度拍をッ!」とんでもない拍手喝采が起こった。
シカリウス「目立ちたくなかったけどやりすぎたな…」そして今回の得点王はシカリウスとして全校集会は幕を閉じた。
そしてシカリウス達が自分たちの寮に戻っている時、
ザイオン「シカリウス…お前、サックの時もそうだったけど強いな強すぎる、なにか特殊な訓練でもしてたのか?」
シカリウス「昔は暗殺拳の習い事を1ヶ月ほど…その時は師範が弱すぎてあの程度のやつにわざわざ教えられるのが苛立ってやめた、それぐらい」
ザイオン「マジか…」少し驚いた表情で後退りしたが
シカリウス「ザイオン、お前に調査してほしいことがある。」
ザイオン「いいぜ、どんなことだ?まさかもう好きな人でも出来たのか?」
シカリウス「好きな人なんて作らん、恋に溺れるぐらいなら硫酸の風呂で6時間ぐらい溺れてたい。」
ザイオン「おぉ…そうか…」少し引かれたがザイオンに続けて言った。
シカリウス「実は昨日の夜、殺されかけた。」二人の空気感が一気に変わった。
ザイオン「誰にだ…?」
シカリウス「それを調査する、3年生の中から今から言う条件に当てはまるやつをお前のコミュ力で信用を勝ち取って探せ、俺はすでに始末対象として知られてしまってる。」
ザイオン「わかった…それでどんなやつだ?」
シカリウス「俺を襲った時は黒いマントと奇妙な仮面で正体不明、マントのフードの部分を脱げば恐らく身長は178cmほど、声は奇妙な仮面のせいで加工音声になっていて分からなかった。固有魔法は恐らく霊体化、一時的に自身の体を霊体化させ物体をすり抜けたり出来る。」
ザイオン「なるほど、探してみよう。」
シカリウス「連絡はロンドを使って密かに取る、いいな?こっからは別行動、そしてお前が殺されるかもしれない、だが学園を守るためでもある。それでも協力するか?」
ザイオン「もちろん、協力させてくれ。」ザイオンは後続の集団の中に入っていった。
Name──シカリウス・テネブラールム
Age──17
Ability──『オペラ座の怪人』…影のようなヴィジョン、通称オペラ座の怪人を出現させる。オペラ座の怪人を出現させている間は自身から半径10mの範囲の音と光、そして小さな物体を転移させることができる。
サブ能力としてオペラ座の怪人についている仮面を外し、自身につけることでオペラ座の怪人は消えるがその代わり自身に微量な回復効果、身体能力の向上、聴覚と嗅覚の向上、そして10m以内の好きな範囲に自身を瞬間移動させることができるようになる。しかし仮面をつけている間、視界が見えなくなるという弱点が存在する。
漆黒のレクイエム ~片翼の悪夢とともに~ 彗星 @wekapiposuisei
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