地上の人々②

 男が訝しげに空を眺めた。


『今日はずいぶんと暑いな……夏には早いんじゃないのか?』


 別の男が空を指さして驚いた声をあげる。


『なんだなんだ? 一と二の太陽がずいぶん近いじゃねえか。まーた睨み合ってんのか?』


 家から出てきた恰幅のいい女が口元に手を当ててほくそ笑んでいる。


『イヤだねあんたたち。あれはそんなのじゃないよ。二匹仲良くやってるのさ』


 最初の男が首をかいて空を見上げた。


『仲が良すぎるのも困るんだがな……日照りは勘弁してくれよ』


 二つの太陽の熱が地上へと降り注ぐ。

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