第二話 灰色の空

灰色の空のを見上げながら、小さな足音だけを追っている。


足先が冷たい。


後ろを振り返らずに進む足音。

頭に雪が積もっていく。


首元が気になる。

「もうそろそろ帰ろう?」


そんな声は届かない。


冷たい空気だけが耳をいじめる。


滑り台の雪を手で集め始めた。赤くなっていく。


雪玉が大きくなり。足先も耳も痛みを増してきた。


「家で温かいココア飲もう?」


「まだ!」


空はだんだん白くなっていく。

それでも、私にはまだ灰色にみえた。

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2026年1月15日 08:00
2026年1月20日 10:00

うまくいかなかったあの日の話 野辺ひかり @hikarinomamani

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