【ハルカ】4
高木さんの案内で、父と一緒にミュージカの本社を見学しに東京に行った。
芸能事務所だけれど、ビルは意外なほど質素。でも廊下ですれ違う人の服装は、派手じゃないのにとてもおしゃれに見えて、初めて出会う「都会らしさ」に私の心臓は高鳴っていた。
応接室に案内されると、中には高木さんの上司にあたる人がいた。
「弊社とご契約いただくと、トレーニング期間に入ります。レッスン費は事務所負担で、一定の活動手当を支給いたします」
「では、ハルカは東京に引っ越す必要があるのでしょうか?」
父が尋ねた。
横顔が、少しだけ不安そうに見える。そうだよね。片腕しかない私が、見知らぬ土地で一人暮らしなんて、心配だよね。
「はい。タレント用の寮を用意できます。でもハルカさん、一人暮らしは大丈夫でしょうか? ああ、あと、今のYouTubeやSNSでの活動も終了していただきたいと思います」
「え、やめなきゃいけないんですか?」
「一番の理由はタレントの保護です。ご存知だと思いますが、大変なんですよ、SNS運用って。事務所が管理しないとアンチに叩かれて病んでしまうタレントもめずらしくないんです」
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