〇〇を辞めないと、出られない部屋
ちびまるフォイ
〇〇をやめないと、出られない部屋
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目が覚めるとまっしろな部屋に閉じ込められていた。
上を見上げるとなにか書かれている。
「〇〇をやめないと、出られない部屋……?」
どういう意味だ。
それになにか視線を感じる。
デスゲームかなにかなのか。
「ふざけんな! 俺が何をしたっていうんだ!!
せめて答えを教えろよ!!」
部屋には自分ひとりしかいない。
それなのに多数の視線を感じる。
まるで自分がどうなるか観察するように。
きっと自分をどこか別の部屋でモニターして楽しんでいるのだろう。
無駄だとわかっているがカメラを探す。
「この! どこだ!」
壁を殴ったり、隠し部屋がないかと暴れてみる。
そんなものは当然ない。
部屋をあらかたズタズタにしたころ、
くたびれて床にすわりこんでしまった。
「ちくしょう……。いったい何すればいんだ」
罪の告白でもすればいいのか。
それとも何かエッチなことをしなければならないのか。
この部屋には自分しかいないのに。
答えを見つけられないまま天井を見上げたとき。
やっと部屋の変化に気がつく。
「て、天井が……下がってきてる!?」
何度も確かめたが間違いない。
さっき暴れたときに天井や壁に傷がついた。
その傷が目印となり、天井が沈み始めてることに気づく。
「冗談じゃない! このままじゃぺちゃんこだ!!」
迫る天井。
今さら気付いたが、横にはなにかバーのようなものも見える。
どうやら天井の進行度のようだ。
バーの中にある現在地の目印が最後まで下がり切ると……。
自分はぺちゃんこになってオダブツ確定。
急に焦りが出てくる。
「もうぜんぶやるしかない!!」
思いつく限りのことを、思うまま部屋で試した。
しかし天井の進行はとまらない。
これじゃただの処刑部屋じゃないか。
今も多数の視線を感じる。
この姿も悦に入りながら眺めているのだろう。趣味が悪い。
横を見る。
すでに天井の進行ゲージは中盤を過ぎそうだ。
「これだけやってもダメならどうしろってんだ!」
自分になにか反省をうながしているのか。
それとも変なことをやってほしいのか。
ここに閉じ込めた人の心理はわからない。
見ている奴らの感情なんてもっとわからない。
わからないことだらけて頭がいっぱいになった。
もう考えることすらできない。
「いやもしかして逆なんじゃないか……?
出ようとすると出られない。
出ることを諦めたら、出られる部屋なんじゃ……」
なんて心理的盲点なのだろう。
これを見ている悪趣味なやつの考えそうなことだ。
これまでの活発な脱出作戦をすべて捨てて、
迫る天井を見つめながら床に仰向けに寝た。
「もう脱出なんてやめよう。ただ時間を過ぎるのを待とう」
天井にはなにかマークが見えた。青い四角形。バツマーク。
その意味はわからない。
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「いや天井とまらないじゃん!!!」
"脱出するのを諦める"が正解ではなかった。
横のバーでも着実に下へ下へと進行しているのが見て取れる。
天井は迫ってきてもう立ち上がることもできない。
「ああもうダメだ……」
ぎゅうぎゅうと天井に背中を押されながら、
今度はうつぶせになって床に顔をつけた。
床のほうにもなにかマークがある。
ハート、それに吹き出しのようなマーク。
それに色とりどりの四角形も並んでいた。
「きっと、この手の謎や仕掛けを解かないとダメだったんだな……」
マークの意味や規則性などわかろうはずもない。
天井はしずかに白い部屋に閉じ込められた男を潰した。
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これにて本話は完結です!
いったい次はどんなキャラクターがこの部屋に閉じ込められるのでしょう。
ほんの少しでも気になった方は
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をして、新しい人を部屋に閉じ込めましょう!
トップに掲載されるほど有名になって、
この部屋に入る人が増えていきます!
それではまた次回にお会いしましょう!
【読者が読むのを辞めないと、出られない部屋】でした!
〇〇を辞めないと、出られない部屋 ちびまるフォイ @firestorage
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