Chapter #0002 Dead or Hard Dead / Segment 2 報告

馬で現場から移動したキウィさんは、十五分ほど駆けて宿に戻り、水晶球を取り出した。

そして、クライアントと通信を試みた。

「対魔庁参謀バナナ、応答できるか?」

相手は、ストロベリーさんの父王の部下だった。


水晶球に、黄色い髪の女性が映る。

「王女はどうだった?」


キウィさんは一言だ。

「ビンゴ。千年に一度の逸材だ。俺の広域冷却魔法MADALTOが効かないのを確認した」


バナナさんはうなった。

広域冷却魔法MADALTOが効かない? バケモノか? 対魔王の切り札が近くに居るのを、賢者に隠蔽されていたな……」


キウィさんは感嘆した。

「俺でなければ返り討ちだった。バナナ、善い人選だった……しかし、護衛が弱すぎた。仕込みか?」


バナナさんはうなずいた。

「キウィに一軍を充てても全滅は必至ひっし。そんな損失の無いよう、近衛軍と調整した」


キウィさんは、うなずいた。

「善い調整だ……あそこら辺、盗賊がゴロゴロいるけど、姫様を助けた方が良いかな?」


バナナさんは、首を振った。

「盗賊にやられるのであらば、そこまでの弾。キウィさんとは違うおもむきの負荷テスト……とはいえ、手を出すなとは命令しない。キウィさんの自由意志で行動していいよ」


キウィさんは、ニヤリとした。

「姫様とパーティを組むことになるかも知れねぇ。顔を売ってくる」


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