第9話
胸の奥がずっと痛かった。
彼の言葉が痛いというより、
嘘で固めた自分の心の方が
じわじわと締めつけてくる感じがした。
私は息を吸って、
テーブルの木目を見つめたまま言った。
「……ほんとのことって、何が?」
自分でもわかるほど弱くて、
逃げるような声だった。
彼は少し肩を落として、
それでも真っすぐに私を見た。
「……なんか最近、距離感じるんよ。」
胸がぎゅっとした。
「プライベートで会うのも減ったやろ。
会っても……ホテルばっかりで。
俺、文句言いたいんちゃうねん。
でも、付き合ってるって
ほんまに思ってくれてるんか
わからへんくなる時があんねん。」
その言葉が刺さった。
だって一番言われたくないところを
確実に突かれたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます