第6話共有される秘密

拓也の提案で、二人は「母子関係」専門のウェブサイトを立ち上げた。


身元がバレないように細心の注意を払いながら、日常の写真や動画を投稿し、同じような関係を望む人々にアドバイスを送り始めた。


サイトは思った以上に反響を呼び、同じ境遇の親子たちとのオフ会も開催するようになった。


秘密を共有できる仲間がいるという安心感が、二人の関係に新たな次元を加えた。


しかし拓也の心には、ある思いがよぎることがあった。


あの日、母のインスタグラムを見て感じた嫉妬——あの感情は欲望の裏返しだったのだと気づいた。


ある夜、拓也は母に言った。


「ママ...他の人とも...してみたい?」


美佐子は驚いた表情を浮かべた。


「どういうこと?」


「嫉妬と欲望は表裏一体だって、最近わかったんだ。ママが他の男と一緒にいるのを見て...もっと強い欲望が湧き上がる気がする」


複雑な表情を浮かべる美佐子を前に、拓也は続けた。


「条件付きで...管理された状況で...」


こうして、時折、選び抜かれた若い男性を交えた特別な夜が設けられるようになった。


拓也はその様子を見ながら、燃え上がるような嫉妬と興奮を味わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る