第7話終わらない絆

今、拓也と美佐子はカフェで向かい合って座っている。


周囲から見れば、年の離れたカップルに見えるかもしれない。


実際、ウェイターは「ご夫婦ですか?」と聞いてきた。


美佐子が照れくさそうに笑う。


「そう見える?」


拓也はテーブルの下で母の手を握りしめた。


「永遠に続くわけじゃないってわかってる」拓也はコーヒーカップを手に取りながら静かに言った。


「ママも僕も年を取る。いつかこの関係を続けられなくなる時が来る」


美佐子は優しい笑みを浮かべた。


「それでも、今この瞬間を大切にしたい。私たちが選んだ道だから」


外は夕暮れ時。オレンジ色の光がカフェの中に差し込み、二人の顔を柔らかく照らした。


社会の倫理に反し、自然の摂理に逆らい、それでもなお育まれてしまった愛情——その複雑で危険な絆は、今日も静かに続いていく。


拓也は思った。これが罪なら、僕は喜んで罪人でいよう。たとえ地獄に落ちるとわかっていても、この温もりだけは手放せない——と。



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母と息子の秘密の絆 みさき @MisakiNonagase

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