入り江の洞窟にて
時刻:深夜
場所:焚火のほのかな灯りに包まれている洞窟
人物:若い女の姿をした死神と海賊。海賊は死神にチェスを挑まれる。途中で、負けたら魂を奪われることに海賊は気がつく
死神「なんども死ぬ目にまったおまえでも、死ぬのは怖いかえ」
海賊「それは怖いさ。怖いが、怖がってばかりもいられないからな。この世で生きるということは」
死神「そういうものかしら」
海賊「そういうものさ」
死神「死んだら人間がどうなるのか。本当にヴァルハラに行けるのかどうか。知りたくはないかい?」
海賊「……知りたくはないね。死んで無になるのならば、こんだけ歯を食いしばって生きていたことがむだになる気がする。善行を積めば楽園へ、悪行を重ねればよからぬところへ。それでいいじゃないか」
死神「単純な男ね」
海賊「生きていくには単純なほうがいいよ。俺は哲学者というやつを見たことがあったが、気難しい顔してつまらなさそうに生きていたよ。余計なことをかんがえるからいけない」
死神「それはそうかもね」
海賊「おっと、チェックメイト」
死神「あらあら。生きるのに必死ね」
海賊「それはそうさ。人間だもの」
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