第5話 本気の恋?と第3?の男

プールで出会った彼は優しかった。

美味しい料理、しゃれたパブ、ホテルのランチ、ピアノバーとか、六本木、赤坂、外苑、いろいろなところに連れて行ってくれた。 プレゼントもいろいろくれた。

私は精一杯のおしゃれをして少し背伸びをして、彼について行こうと思った。

京子にも彼のことをあれこれ自慢したら、(無理してる?)と聞かれてしまった。

ちょっと無理してるのかもしれない。 彼は海が好きなので、横浜、鎌倉、七里ガ浜、葉山、ドライブに連れて行ってくれた。  港が見えるが丘公園に行ったときは

なぜか、胃とお腹が痛くなってしまったんだよね。  ここには、ちょっと思い出もあるからこうなったのか、は知らないけど、雰囲気が良かったのに残念だってた。

真っ青になった私の顔をみて、あわてて送ってくれたこともあった。

私は彼と2人でいるときは、幸せだったと思う。  おしゃべりしたり、美味しい物をたべたり、彼が好きだった。 

彼の職業を除いては、、、彼は大きなフォトスタジオに勤めている、商業カメラマン、私が彼にすこし違和感をもってしまったのは、彼の仕事の打ち上げパーティに招待された時だった。 足を踏み入れた場所は私には異世界のようだった。

美しいモデルさんたちがたくさんいて、お洒落な男の人達もにこやかに笑ってる。

彼の職業は商業カメラマン、少し前、グアム等で撮った車のスチールが完成して好評だったお祝いに私は招かれたようだ。

彼は気を使って、飲み物を持って来てくれたり、側にいてくれたけど、ステージで演奏が始まると(ちょっと行ってくるね)彼はギターをもって、仲間と演奏を始めた。

そういえば、鎌倉の海でギター上手に引いてくれた。高校の頃は趣味は写真だったみたいだけど、小、中はクラシックギター習ってたんだって、、、

私はクラシックあまり詳しくはなかったけど、星の王子様と短く付き合った時。ベートーベンとかビバルディのCDよく聞いてた。その他星の王子様はレパートリーが多く、サンタナ、ポールモーリァ、レゲエの曲のCDを貸してくれた。

私は母の良くレコード盤で聞いてたビートルス、マドンナ、父親が好きなジャズ、洋画音楽ぐらいだったけど、よく2人であれこれ、話してたな。

ちなみに彼は念願の大学に一年遅れで。新聞に名があったので、無事合格したみたい。クラシックギターも彼から借りたものの中にあったようだけど、、、、

鎌倉で聞いたのは禁じられた遊び? あと金と銀、でも途中で手が止まって最後まで演奏できなかった。練習しないとだめみたいだね。

彼の演奏を聴いてたら、綺麗なモデルのお姉さまが私のところに来て、(あなたが彼の恋人?  彼って、たくましい体してるよね。 この間の撮影で雑魚寝した時、背中触っちゃった。ごめんね)  なんだか睨まれちゃったよ。

雑魚寝という言葉が頭をグルグル回っていたら、すぐそばの男の人が、(彼ってモテるけど、気にしないでいいよ。 ああ見えても、真面目な奴だよ)

雑魚寝とモテるが心にささり、気分が悪くなってしまった。 真面目なのはしってるけどね。それからしばらくして戻ってきて、車送ってくれたけど、心に何かがひっかかってしまった。  ほかに好きな人もいないし、もう少し彼の側にいたいと思った。

その年は卒業論文もあるし、両親に内緒で会社もいくつか受けてみたいので、実家には帰らないことを彼に伝えたら、クリスマスの日、ホテルでディナーに誘ってくれた。お正月には彼の家に行く予定だった。

(クリスマスにディナーはやばいんじゃない?  だって私、まだ、

自分がこれからどうしたいのか? 良くわからないんだもの)京子に相談したら、

(彼が好きなら抱いてもらえばいいんじゃないの?  男の人の体って、暖かいよ)

そんなのあとで考えればいいじゃない。 それとこれをは別、大胆発言。はぁ。

ファーストキスは最悪でも、ファーストラブは、期待できるのかしら?

などと考えていたけど、すっかり怖気づいて、ドタキャンしてしまった。 

ご免、行けなかった。  仮病を装って行かなかった。

彼は心配して、次の日、お見舞いにきてくれたけど、メールで調子が悪くて会えないと追い返してしまった。  申し訳なくて、彼の顔が見れなかった。彼、怒ったかな?

我がままだよね、わたし。 お正月には彼の実家に招待されてるので、その時は挽回しよう。   正月、実家から送ってもらった成人式用の着物を、美容院で気つけてもらって、髪もゆってもらい、気合を入れて、彼の家にいった。

彼の家は大きくて立派だった。 父親はもう亡くなってしまったんだけど、政治家、議員さんだったんだって、、、たくさんの正月料理が出たけど、着物の帯が苦しくて、緊張で少ししか食べられなかった。彼の兄弟にも紹介してもらったけど、長男は大学の助教授、次兄は高校教師、母親もしっかりした、真面目そうな一家だった。

その後、近くのお寺に初詣した。  (なにを祈ったの?)と聞かれたので、内緒って答えたけど、彼は着物他にも見せたい人いるんじゃないの?って聞かれた。

他に見せたい人なんていないと答えたけど、なぜか、私の頭に時々、スーパーや駅でみかける爽やかな青年の顔が浮かんだ。 第三の男?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2026年1月13日 15:00 毎日 15:00

江戸時代にタイムスリップ、松吉さんだけが、たよりです @nekomebara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る