第4話

「さてと」


自宅へと無事帰還を果たした式崎荒哉はアルカヌムを再度起動する。

そして彼は現在取得しているスキルを確認した。


愚者ザ・フールのアルカヌム』現在レベル【13/100】スキルポイント【11】

『アルカナスキル』

無限の鬼牌ワイルドカード

レベル:1

効果:他のアルカナ・オーナーと接触した場合、対象者が所有するアルカナのスキルツリーを自身に解放する。

①他のアルカナ・オーナーと接触し続ける事でスキルツリーの一部を自身に解放する。

②レベル2時に解放。

③レベル3時に解放。

愚か者達の再演エンディング・ローディング

レベル:1

効果:死亡時に発動する。このスキルを習得、またはレベルアップした時に更新される。死亡した場合、時間を巻き戻し、ゲームを再開出来る。

①死亡した場合、特定のワードを口にする、または、される事で前回の記憶が甦る。

『履歴』

レベル1ボーナス:アルカナスキル【無限の鬼牌ワイルドカード

レベル2~4ボーナス:スキルポイント+4

レベル5ボーナス:ウェポンスキル【道化師の致命刃クリティカル・エッジ

レベル6~9ボーナス:スキルポイント+4

レベル10ボーナス:アルカナスキル【愚か者達の再演エンディング・ローディング

レベル11~13ボーナス:スキルポイント+4



式崎荒哉はアルカヌムの画面の確認をしながら考える。


「何時見ても、アルカナスキルの二番目って意味分かんねぇよなぁ」


理屈は分かる。

効果も理解出来る。

だが、特定のワードを口にする、と言うのがまるで分からない。

何を口にすれば、記憶が甦るのか、条件が無ければ発動する事が出来ないのだ。

今、自分はこのスキルを使用して元に戻っているかも知れない。

だが、それを知る方法が無ければ、一週目をプレイしていると同じなのだ。


「まあ、分からないもんは仕方ねぇ、無いものとして考えるとして……」


スキルツリーの確認画面に移行する式崎荒哉。

先程の戦闘によって、スキルツリーの一部が解放されたのだ。

戦車のアルカヌムのスキルツリー構築は基本的に物質具現型の武器系統スキルが多彩となっている。

魔術師のアルカヌムであれば魔法系統のスキル、隠者のアルカヌムであれば隠蔽・暗殺系統のスキルが多くなっている様に成っていた。



スキルツリー

鋼火の高鳴りメタリック・ビーツ

・消費ポイント『3』

・効果①心臓をエンジンに変化、身体能力の上昇。

神機工廠メルカヴァ

・消費ポイント『3』

・効果①機械系統の武器の生成。

乗騎兵スタントマン

・消費ポイント『3』

・効果①乗り物に乗る際に操縦補正が入る。



「これが現在、開放されてるスキル一覧か……」


内容を確認する式崎荒哉は悩む。

正直に言えば、彼のスキルはこの戦車のアルカヌム以外は無い。

あるとすれば、ウェポンスキルで手に入れた【道化師の致命刃】くらいなものだ。

このまま、バトルロワイヤルで勝ち進んでいくには、新たなスキルを手にしなければ、勝率が下がる一方である。


「他にも接触出来れば、また違うんだろうが……」


別のアルカナ所有者が居るのならば、それに越した事は無いのだが。

そう思った式崎荒哉はどのスキルを選ぶか、まだ保留にするか、悩みに悩んでいた時だった。





ピンポーン。




インターホンが鳴った。

こんな夜遅くの時間帯に鳴り響く音に驚きを隠せない式崎荒哉。

声を殺して、そのまま居留守をしようと思ったのだが。


(……待て、俺、扉を施錠したか?)


普段、抜けている所がある式崎荒哉。

平和な日常ではこんなボロアパートに足を踏み入れる様な泥棒は居ないと施錠はしない習慣があった為、それが裏目に出た事を後悔している。


(不味い、閉めないと)


来訪者がドアノブを回せば入る事など容易。

静かに、ゆっくりと玄関の方へと向かっていく式崎荒哉に対して。





「やあ、アラヤ、来ちゃった」




白銀の髪を靡かせながら。

顔面を紅潮させて興奮した表情を浮かべる、アリサ・シルプス・アルビオンが扉を開けて中に入って来た。

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