第6話 食後の一服
刀史郎の凄まじくうまいかつ丼はアンドレイクとミコトにあっというまに食い尽くされた。
食材に使われた魔物達の肉や卵は滋養強壮によく普通の人間が食べれば瀕死の状態の体力からも回復できるような食材だ。
刀史郎は元々のスペックが神よりであるし、アンドレイクは人の枠を超えた人間であるし、ミコトは超常種と呼ばれる成長限界のない竜ではあるので、普通の食材とは大差ないが、それでもよい栄養素にはなっている。
調理する事によって食材本来の効果にさらにバフがかかり刀史郎の食事を頂いた者達はいつも以上に動きがよいと喜んでいる。
料理もまた技術で、そのうち刀史郎のスキルとしても現れるだろう。
「しかし刀史郎の調合した煙草は旨いな」
刀史郎は生前未成年であったので煙草や酒はやってないが、作り方はとある縁で知っていた。まあ日本のルールでは色々問題あったので作りはしていないが、この世界では15から成人ときいてまあ大丈夫だろうと作成に踏み切った。
こちらの世界での煙草は薬みたいなもので、薬草をブレンドするのが一般的らしく、ニコチンやタールはなくむしろ肺を綺麗にしたり魔力の容量をあげるようなものらしい。
まあ刀史郎の煙草はオリジナルブレンドで成分鑑定しても体に悪いものはなく、寧ろ軽度の病気であればすぐ回復させるような代物なので、この世界での常識を知るこの森での友人達は刀史郎の産み出す魔道具や作成物は今の所は自分達で使っておけと言われているので自分や縁がある者達で消費するようにしている。
「まあしかし、皆の言う事は聞いといたほうがいいな、どのような知識をもって再現したのかはわからぬが、刀史郎の創ったものはオーバーテクノロジーすぎる」
「創世記の技術にも似ているからなあ」
刀史郎はまだ自身が19だし、煙草を吸うというのが咎めるので煙草や酒を造ったついでに回復効果のある果汁飴も作ったので舐めながら二人の話に肩を竦めた。
自分が転生した話はなんとなく面倒にはなりそうだし、話してはないが、技術を使って自分の生活を豊かにするのは自然と共生するというのをすれば別にいいとおもっている。
この技術が誰かのためになって幸福になるのであれば問題ないなあともおもうし、とりあえず悪用する者がいたらその時はその時で対処すればいいとおもっている。
刀史郎は常に最善になるように頭を使い鍛えよりよい未来になるような選択を考えているので、今の所はそれでいいと思っている。
この森でそれなりに刺激的なスローライフをこの森の住人と共に出来たらいいなあと思い始めていた矢先にとある事件が起こるのであった。
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