第5話 食卓

自宅のログハウスへと足を運び、刀史郎は欠伸をする。隣のアルドレイクに今日の食材を持たせて、中に入ると12畳ほどの畳張りの和室があり、囲炉裏がついている。外見はログハウスではあるが中は純和風。中には地球の家電を模した魔道具、冷蔵庫や電子レンジもどきがある。


鍛冶士を名乗るだけあってここ一年で地球の知識とこちらの知識を合わせて利便性の高い物をしっかり作っていた。


こちらの知識はこの森に住む超常種と呼ばれる人化も出来る歴代の生物達に教わり、人を知る世捨て人達に教わった。


久々の新人が森に来たともあり優しい先輩ばりに森の住人との関係は良好で、魔物達全てがその限りではないが、魔物達とも関係は良好である。


弱肉強食が常であるので強ければなんとかある程度はなるのだ。


そんな事であるから。


「んだー、また留守にお邪魔してんのかよ、ミコト」



刀史郎が笑いながらいつの間にかいた焔色の同年代の少女に声をかける。

瞳は金色でどこか爬虫類のような瞳に勝気な表情、どこかモデルめいたスタイルのよさ、胸の大きさはおそらくJカップほどなのだろうが、しまるとこもしまり、セクハラを恐れずにいうのであれば男が欲を出すにはふさわしい体つきをしている。


髪の毛は長くまつ毛も長く肌も玉のように艶めいて美しい。


そんな彼女の名はミコト、紅いスーツに似た服を纏い、人化時は炎王と呼ばれる焔の申し子、正体はこの世界で始祖竜と呼ばれる竜の娘、炎帝竜である。


ちなみに名前は適当に刀史郎がつけたのだが、なんだかんだ気に入っている。



「別にいいじゃろうが、友の家に遊びに来ることは、私とお前の仲だろう」


「まーな、嬉しいけどよー、なんだかんだ女の子なんだから気をつけろよ、相手は俺だからいいものの」



「後にも先にも私にそこまでいうのはお前だけよのう、可愛いのう」



「ありがとよー、さて飯つくるか、どうせ食うだろう?」


「勿論じゃ」


2人のやり取りをみながら


「ん?これ儂が変なの?夫婦じゃないの?」


アンドレイクは首を傾げながら目の前の二人を見ていた。



「まあとりあえず今日は簡単にかつ丼でもつくるかー」


そういいながらアンドレイクから食材を受取ると欠伸をする。



なんてことのないかつ丼のレシピをそのままで造るわけだが、この家のキッチンはこの世界で最高峰のヒヒイロカネとオリハルコンの合金で出来ている。


魔力の伝達力は100%、自分の望み通りの火力が出せるし、何より思考の波を感知してよりよい料理へと変化させてくれる。


また食材もこちらではS級と呼ばれる超高級食材、旨くないわけがない。


刀史郎本人は自分の料理は適当レベルとはいうが、持前の器用さとこの世界の食事文化に比べたら天上の料理といっても過言ではない、そしてこちらにはスキルがあり、料理器具も武具判定が起こるので、宮廷料理人レベルの実力が発揮されるのだ。



そんな事を知らずに刀史郎はチートな武具を作りこの森の最強種達の胃袋をつかみながら生活をしている。





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