第4話 創成の鍛冶士
この一年で刀史郎は様々な地球産の物質を産み出し、こちらでも生産できるようにアレンジを加えて生活に役立てていた。
森に合うようなログハウスに、地脈を鑑定して温泉を掘り当て温泉小屋にしたり、冷蔵庫やドライヤーとありとあらゆるライフラインを再現させた。
想像力と創造力でごり押しした結果だが、それなりに使い方もわかっているので問題はないだろう。
少なくとも羅刹の森の中での安全地帯ではあることは確かであるし、この一年で知性のある言葉が通じる魔物達との交流はできている。
人種は少ないがこの森の中で世捨て人のように住んでいる者達もいるので、少なくとも退屈はしていない。
加えて刀史郎はある程度料理もできる。
潤沢な栄養と魔力を含んだ土壌は野菜や果物に活力を与える。
創造魔法は無から有を産み出す神如き力、自分を律しながら使わねばいけないだろうなあと、刀史郎は考えている。
鍛冶小屋も作り自分の知識を魔法や鍛冶の技術を合わせながら造るわけだが、やはりそこまでの技術や魔法で造る武具が生半可なものではなく。
「お主は規格外よなあ」
鍛冶小屋の中の武具を見ながら無数の傷を体につけた老兵は語る。
身長は200センチほど、体格は筋肉に包まれ110キロほどの巨躯。
服装は民族衣装を纏い、一本のブロードソードをもっている。
これもまた刀史郎が創りあげた神級と呼ばれる代物だ。
「銅でオリハルコン並の強度と魔力伝達を与えるブロードソードなどきいたことないぞ」
この男はアルドレイク、とある亡国の将軍らしいが詳しくはしらない、少なくともこの森で生活できるようなくらいの強さをもっているのだから強いのだろう。
「できたんだから、仕方ねえだろ、爺、それより腹へってんだろ?」
刀史郎は肩を竦めて鍛冶小屋での作業をやめた。
「すまないな、小僧の飯がうまくてなあ、国が滅びろくな武具もなく飯もくってないから、助かるよ」
「こっちは国とか世界の話を聞いているんだ、お互い様だ、まあ情報は更新しないといけないだろうがな」
「そうだなあ、ここでの生活もわるかあないが、文明のある場所は大事だからなあ」
「そうだなあ、ここに人はいるにはいるが、訳ありばかりだからな、生活には困らないが」
「まあ市井の者達はここは魔境と呼ばれる地域なんだがな」
アルドレイクはカッカと笑う
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