第4話 エピローグ

「ヨモちゃん、昨日はほんとありがとうね……」

「まあ、私に出来ることをしただけだよ」


 デートの日の次の日。月曜日の学校。昼休み。ユウは紙パックのジュースを飲みながら私に話しかけてきた。


「もう知ってると思うけど、てか多分告白の瞬間も見てたと思うけど……あたしたち付き合うことになりました」

「まさか一日でそこまで行けると思ってなかったよ私も」


 二人は朝から手繋いで学校に来た。全く付き合っていることを隠す気は無いようだった。

 元々めちゃくちゃ仲の良い二人だったから、付き合ったと言われてもみんなそこまで驚かなかった。なんなら「え、まだ付き合ってなかったの?」と冗談を言われたりもしていた。


「てか、あの後さ。ユウが告白したあと二人で有栖の家入ってったけど何してたの」


 ずっと聞きたかった事を聞く。


「んー、えー、それは、恥ずかしいから秘密で」

「うわー、気になるのに……」


 聞けなかった。残念。


「改めて、デートプラン考えるだけじゃなくて、わざわざ付いて来てまでこんな色々アドバイスしてくれてありがとう、ヨモちゃん」

「いやいや、こちらこそありがとう」


 まさか私から感謝されると思っていなかったのか、ユウが怪訝そうな顔でこちらを見てきた。


「あ、あと、有栖ありすには私がユウに協力してたの秘密にしてね」

「なんで?」

「まあ、色々あるのよ」


 一応、お互いにバレると色々面倒な事になりそうなので黙っておいてもらうことにした。


「あ、それでさぁ、あの日デート終わった後有栖から連絡来て、電話しませんかって言われてさぁ」

「したの?」

「した。一時間半した。改めてめっちゃ声可愛いね有栖って」

「どんな事話したの?」

「まずねー、最初は――」


 この後しばらくユウの惚気話を聞かされた。私もちょっといい気分になった。




 その日の放課後。

 この日部活が無かった私はすぐに帰宅しようとして、すぐに教室を出た。

 私もそろそろ恋人欲しいなぁ、なんて思いながら廊下を歩いていた。すると――


「ごめん、浅羽、ちょっといい?」


 隣のクラスで部活が一緒の水嶋が声をかけてきた。


「なに、どうしたの」

「恋愛相談があって、浅羽に今度のデート手伝って欲しいんだけど――」


 またか。また第三者として恋愛に介入しなくてはいけないのか、私は。

 大きくため息をつく。

 しかし、こんな立ち位置も悪くない。恋愛にお熱になって頭がバカになる人達より、こうして仲介役として色々やってる人の方が頭良さそうだし。

 何より、人の恋愛を見るのは楽しいって事が今回の件で分かったし。



― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―



ここまで読んでくださりありがとうございました。

あともう一話、番外編の更新があります。

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