第16話
④点数より先に決まるもの
この店では、
同じ点数で終わっても、
同じ扱いにはならない。
点数表は、
平等に見える。
でもそれは、
勝った人と負けた人を
分けるためのものじゃない。
削られる人を、
選ぶための表だ。
四人打ちでは、
僅差で終わることも多い。
赤ドラは、
それぞれ一枚ずつ。
それとは別に、
五索だけが
金ドラとして入っている。
金ドラは、
門前で和了すると
チップが二枚になる。
チップの対象は、
一発、
赤ドラ、
金ドラ、
裏ドラ。
赤ドラだけは、
鳴いていても
チップの対象になる。
仕組みとしては、
そうなっている。
それでも、
二着と三着と四着の間には、
説明のつかない差が置かれている。
それは、
技術の差じゃない。
耐えられるかどうか。
気持ちの問題だ。
三人打ちになると、
それはもっと露骨になる。
赤索子一枚。
金索子一枚。
赤五筒一枚。
金五筒一枚。
花牌あり。
春夏秋冬。
四枚すべて揃えて和了すると、
役満扱いの祝儀が出る。
ここでは、
冷静さよりも、
事故の方が期待されている。
誰も怒らない。
誰も文句を言わない。
だから、
仕組みは壊れない。
ただ、
打ち方だけが
少しずつ歪んでいく。
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