第2話 魔法使いとの出会い

「うーん…鍛治師の方も気になるけど魔法使いを探すのを先にした方が良いかもしれないな」


「そうね…仲間は多い方が良いわね!」


「随分と乗り気だな?」


「仲間が多いと旅を続けるのに楽になるから賛成よ♪」


「楽したいだけと聞こえた気がしたが?」


「その通りよ?何かおかしい事言ったかしら?」


ガルムはダニエルの強かな一面を目にして苦笑いすると同時に頼もしく感じていた


ハミルトンはいつもの事だと気にしていない様子だ


しばらく進むと煙が上がってるのを見つけた


誰かが魔物に襲われているらしく悲鳴も聞こえた



魔物に襲われている旅人はもうダメだと覚悟を決めて目を閉じた


しかし魔物は襲ってこない


恐る恐る目を開けると他の三人組の冒険者に魔物が倒されていた


「…あ…ありがとうございます」


「お前…一人旅なんて無謀だなぁ〜」


「あら…私達と出逢う前までは貴方も一人旅だったじゃ無いの」


「うっ…ともかく近くの集落まで送るよ」


ガルム達は近くの集落まで旅人を送ると山の麓を目指して再び旅立った


魔物を倒しながら進んでいくと急に開けた場所に辿り着いた


所々焦げた跡や鎌鼬のような跡があった


「どうやら相当な魔法の手練れがいるようだ…地面がえぐれたりもしている…ここで魔法を訓練しているのだろう」


「そのようね…これは期待できるわね♪」


先に住むと山小屋があった


ドアを叩くが反応が無い


「出かけているのかな?」


「ねぇ…中に入らない?寒くなって来たから外で待つのは辛いわ」


「勝手に入ったら怒られないか?」


「良いのよ〜こう言う時は助けてもらうのが良いんだから」


「…大物になるよダニエルは…」


「え?何か言ったかしら?」


ダニエルは気にする様子もなく山小屋の中に入り暖を取るために暖炉に火を起こした


そして道中で仕留めた魔物の肉を焼き始めた


「やりたい放題だな…後で怒られても知らないからな」


「ちゃんと謝れば良いのよ…外で行き倒れになるよりは良いでしょ?」


「そうだけどさ…賢者の割にはワイルドだよな」


「生きる為には必要だと思うわよ?」


「左様ですか…」


外が暗くなりかけた頃…ドアが開いた


「お前達…勝手に人の家に上がり込んでやりたい放題だな〜それは魔物の肉か?」


「貴方が噂の魔法使いね?これ一緒に食べない?美味しいわよ?」


「え?ああ…頂くよ…それよりも何者だお前達は?」


ガルムは事情を説明した


「ふぅん…勇者の家系の魔剣士と賢者と剣士ねぇ…そっちの女が賢者か?気品もへったくれも無いな〜」


「お澄ましして旅しても面白く無いわよ…教会では雁字搦めで規則だらけの生活だったから飽き飽きしてたの」


「大したタマだな…面白い女だ…」


「ダニエルよ…そっちの魔剣士ガルムでそっちがハミルトンよ」


「賢者のダニエルに魔剣士のガルムに剣士のハミルトンか…オレはアレックス・フォブスター!天才魔法使いだ宜しくな」


アレックスと名乗った魔法使いは手を差し出して握手を求めて来た


全員と握手すると荷物をまとめ始めた


「これは必要だし…これは要らないけど売れば結構な値段で売れるからなぁ…あとこれと…」


「仲間としてついて来てくれるようだな…」


「そうみたいね…ぶっきらぼうだけど悪い子じゃ無さそうだわ」


「フォブスターって確か元々は騎士の家系の名家の筈ではなかったか…」


ハミルトンがそう言うとアレックスがこう口を添えて来た


「そうだよ…剣より魔法が得意なオレは家にいると劣等生扱いさ…魔法学校に勝手に入って魔法の腕を磨いて主席で卒業して今はここで修行していたって訳」


「サラッと言ったけど主席で魔法学校を卒業したですって?!凄いじゃ無い…自分で道を切り開くなんてなかなか出来ないわよ」


「親は学費も出してくれなかったからバイトしながら寮生活してた…仲間は優しかったし実家にいるより楽しかったよ」


「凄い自立してるな…」


「ネグレクトって言うのか?育児放棄っぽい状態で育ったからな…生きるのに必死だった…でも生きる為のスキルは身についたから今は親に感謝だな」


「前向きだな…頼もしい限りだ」


「さぁ準備出来たぜ〜冒険に出発だ!」


「いきなり仕切るな…行くぞ」


「ああ…面白い奴だ…ダニエル様…足元お気をつけください」



こうして魔法使いアレックスを仲間に入れたガルム達は次の町へ向かうのだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る