第2話 レヴロス求婚される

ヴァンパイアが女って嘘だろう...倒すつもりだったのに女には手を挙げない誓が


レヴロスは葛藤していた


騎士としての志を貫くのか...ヴァンパイアを倒すのか…


ただ近くの町の人々は被害に困っているのは間違いないようだ


何か打開策は無いものか考えていた


レヴロスは再び街の人達に話を聞くことにした



「ヴァンパイアの事で聞きたいのか?彼女は美人でなぁ〜妖艶な舞を踊ってくれるんだが気がついたら城まで連れていかれて血を抜かれるんだよ...お陰で貧血になってな」


「血を抜かれるのか?それだけ?」


「直接血を吸う事も出来るらしいけどそれだと血を吸われた相手がヴァンパイアになってしまうらしくてな...仲間が増えると血を求める者同士で争いになるから避けるためにそうしてるらしい」


無闇矢鱈と人を襲うわけでは無いらしい


「血を分けたお礼に森で取れる貴重なキノコや山菜をくれるんだよ」


しかもお礼まで貰った人も居るのか...聞いていた話と違うみたいだが...イメージが変わったな


酒場で詳しく話を聞くと稀に町に来ては山菜とキノコを置いていくらしくその代わりに血を分けて貰ってるらしい


「ではこの料理に使われているキノコや山菜もヴァンパイアから貰ったものなのか?」


「そうだよ...今ではうちの名物になっちまってな...これを貰えないと商売上がったりだぜ〜」


なんて事だ...これではヴァンパイアを討伐する方が町に甚大な被害が出るじゃないか...どうすれば良いんだよ


町で出される料理が貧血防止のある鉄分豊富なスタミナ満点のものばかりなのもそのせいだったのか


上手く共存してるから私が手を下す必要は無いみたいだな...骨折り損のくたびれ儲けってヤツだな


そう思っていると酒場に黒いマントを身につけた美女が現れた


「あら...貴方見ない顔ね?」


「君が噂のヴァンパイアかい?確かに美人だな」


「何処から来たの?旅人にしては整った顔してるわね...私の好みだわ」


「そりゃどうも...君は争いを好まないようだけど...」


「あら...その事なの...そうね〜町の人達に聞いた通りよ…ヴァンパイアを増やすと厄介だから町を滅ぼさないようにしてるのよ」


「と言うと昔はこの町は滅びかけたのかい?」


「その通りよ...貴方って頭もキレるのね〜ますます気に入ったわ」


なんかヤバい方向に行ってる気がするのだが...


「私の城でもっとお話したいわ〜さぁ...こっちに来て...」


レヴロスはヤバいと思いながらも抗えずにヴァンパイアの城に連れ去られてしまうのだった


気が付くと見覚えの無い場所に寝かされていた


「ここは...話に聞いた古城か...身体は動くようだから部屋を出て見て回れるかな...」


レヴロスは古城の中を探索し始めた


昔は多くの人がするでいたであろう部屋は装飾品が多く残されており年代物の美術品が飾られていた


綺麗に整理されている...彼女はこの広い古城で一人するでいるのか...寂しくは無いのだろうか


そんな思いに駆られていると声をかけられた


「気がついたのね...城の中を見て回るなんて好奇心旺盛なのね!」


レヴロスは思わず身構えた


「私を攫ってきてどうするつもりだ?」


「そんなに警戒しないで...貴方の事気に入ったの...私と一緒に暮らしてくれないかしら?」


「な...なんだって?!」



レヴロスは落ち着いて彼女に話を聞く事にした



どうやら元の持ち主に見初められて嫁いできた彼女に悲劇が襲いかかった


突然ヴァンパイアが攻めてきて城の人達を次々と襲ったのだ


城の大半の人間は襲われてヴァンパイアにされるか殺されてしまったらしい


彼女の夫も殺されて彼女自身はヴァンパイアに気にいられて仲間に...ヴァンパイアにされたのだ


彼女をヴァンパイアにしたヴァンパイアは朝日を浴びてしまい死んだそうだ


ただ彼女のヴァンパイア化した身体は戻る事は無かったそうだ


「君は元人間だったのか...だから自分と同じ目に合わせないようにしていたのだな」


「ええ...あれからずっと一人だったわ...町の人達と仲良くなれたから寂しくは無かったけど何処か虚しさはあったわ」


レヴロスはヴァンパイアの女の話を聞いて同情していたそして思わずこう口にしていた


「私に何か出来る事は無いかな?」


それを聞いた彼女がニヤリと笑ったのをレヴロスは気づかなかった


「なら私の夫になってよ!」


それを聞いたレヴロスは頭の中が真っ白になるのだった

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