第14話 衝撃の真実
♨カポ~ン♨
激戦の疲れを癒す、憩いの時間。
俺と
そこへ、いつものように、
「ふぅ~。それにしても、ユウキ。思ったより早かったな」
「スーさんのお陰だよ。何だか、ほんの一瞬だけ、遠い昔の記憶が蘇った気がして……あの時の力を、思い通りに出せるようになれば俺は――」
ぐぐっと握った拳を見つめた。
あのとき聞こえた声は何だったのか。誰の声だったのか。
「まったくよぉ。俺の背中に土を付けたヤツなんざ、そういねぇんだぜ。
やってくれたな!」
そう言って
「わっぶ! だからって暴れんなって!」
今日の
「ほら、イナリとフータを見習えよ」
尻尾を抱きかかえるようにして、湯に漂う
清見温泉から帰ってから、
正直、残念ではあるが、ゆったりと安心して湯に浸かれる。これも悪くない。
そう、油断していた。
「ふむ……今日も良い湯加減じゃのぉ」
ふいに聞こえた、その声にも、ぼんやりと普通に応えていた。
「あぁ、そうだなぁ……」
ん?
横を見ると、久々の『神の造形』が、そこにあった。
「……って、あれ! また!?」
嬉しいと恥ずかしいが激しく交錯する。
「今宵、宿泊しているのは我ら一行のみじゃ。問題なかろうに?」
あー、そういうことだったのか。
他の宿泊客がいたから混浴を避けていたのか――って、それはどうでもいい!
「いやいやいやいや、そういう問題じゃなくて!」
「ふむ。ユウキよ。そなた、
なんだ? この核心を射抜くような問い掛けは。
まるで、両想いを期待している女が、男に向かって「ねぇ、あたしのこと、どう思ってるの?」とかなんとか言ってるヤツみたいじゃないか!?
「いや、何って……神様……だけど、女の人、で……ブクブクブクブク……」
「なるほどのぉ。女だからと、いちいち大騒ぎするのであれば、ほれ。
稲荷は良いのかえ?」
は?
何を言っているのか、意味がわからなかった。
意味がわからないまま、湯船を漂う
話が聞こえていたのか、
俺の目の前で立ち上がった。
はぁ!?
ない……。
あると思っていたあれが……ない!
「オイラ、これでも女神だよ?」
「ええぇぇぇ――――!?」
思わず湯船から立ち上がる。
確かに、改めてよく見ると、わずかに膨らみかけた胸がある……が、やはり、下のほうにあれがない。
「そ、そんなに見つめるなよ。ユウキ……」
もじもじっとして尻尾で大事なところを隠す
これはこれで、破壊力がある。
「なんじゃ、ユウキよ。おぬし、そういうのもイケるのかの」
――!?
俺は大慌てて湯船に沈んだ。
「まあまあ、細かいことは気にしないでさ。
オイラ、みんなと一緒に温泉入るの楽しくて好きだぞ!」
そう言って、
「まさか、フータも……」
プカプカ浮かぶ
そこには、ちいさなあれがちょこんと付いているのが見て取れた。
「なにジロジロ見てんだよ、ユウキ――」
「い、いや、気持ちよさそうだなぁと思って……」
夜空を見上げると、今日も月のない空には、満天の星々が輝いていた。
フッ……。
俺の中の何かが吹っ切れた気がした。
そうさ。あいつらは、神様なんだ。
性的な目で見るほうがおかしいのさ。
そう、女じゃあない。
女じゃない。
女じゃ……
どれだけ自分を偽ろうとしても、俺のあれは鎮まることはなかった。
♨カポ~ン♨
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