第36話

 今日も薄暗い部屋に、リリアは小さく座っていた。


 王国側の計画者たちは、リリアを恥ずかしい格好にして見世物として扱うことで、一部の金持ちから金を巻き上げることに決めていた


 光も魔法も封じられた彼女は、ただ従うしかない。


「ほら、こっちを向け。動くな」

 冷たい声に、小さな体は震えた。


 リリアはただ、言われた通りに座る。

 見られていること、監視されていること――それだけで胸が締め付けられる。


 心の奥底で、自分が「利用される存在」だと痛感する。


 魔力を封じられ、抵抗も逃げもできない無力さ。


 体は自由が効かず、心は羞恥と屈辱で締め付けられる。

 それでも、リリアの心の奥には光が残っていた。


「……お父様、みんな……」


 思い出すのは、城で笑っていた日々。


 骨たちや魔王のあたたかさ、ほのぼのとした日常――それだけが、今の絶望の中で心を支える支えだった。


 夜、薄暗い部屋で横たわりながら、リリアは小さく息をつく。

「……負けない……私は、負けない……」


 小さな体は疲労で重く、心は押しつぶされそうだ。


 だが、無力であっても、心の奥の光だけはまだ消えていない。


 その光がある限り、王国側の屈辱も、いつかざまぁに変わる日が来る――。

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