第5話 寵愛
「それでは、陛下へのご報告がございますので、これにて失礼いたします」
それだけ告げると、誰を振り返ることもなく、流れるような所作で一礼し、その場を去っていった。
旅路の報告と今後の方針を定めるため、帝国へ戻るのは定例のことだった。
アキラたちにとっても、束の間の休息――そういう認識でしかない。
「さて、と……どうするか」
アキラが呟くと、待っていたようにカイルが肩を鳴らした。
「じゃあな!俺は好きにさせてもらうぜ!」
「どこ行くんだ?」
「これだよ、これ」
カイルが意味ありげに指で輪っかを作って見せつける。
「う~わ、さいって~……」
ミアが心底軽蔑した眼差しを向けるが、カイルは鼻で笑って肩をすくめる。
「うるせー。お前ら女が揃いも揃って『勇者様、勇者様』で、俺のことなんて見向きもしねぇんだ。溜まったものを出さなきゃやってられねーよ。あばよ」
手をひらひらとさせながら去っていくカイルをミアは舌を出して見送る。
「ねえ、アキラ!あたしが帝都を案内してあげるわ!」
「案内ってお前、引きこもりの魔法オタクじゃん。出来んの?」
「はぁ!? 失礼ね! 異世界育ちのあんたより、よっぽど詳しいわよ!」
ぐっと距離を詰め、強引に腕を掴む。
「それに、このあたしがデートに誘ってあげてるんだから、感謝しなさいよね!?」
「はいはい……」
アキラはやれやれと肩をすくめた。
(デート、か……)
(これは浮気になるんだろうか? でも無碍にするのも角が立つし……)
(円滑に進めるのも、勇者の役目だよな)
「分かったよ。案内よろしくお姫様」
「そう来なくっちゃ。異世界の話もっと聞かせてよね!」
ミアは満足そうに笑い、腕を引いて人混みへと連れ出していく。
長い旅路の中で、シエラの心にも人としての情は芽生えていた。
当初抱いていた最悪の印象は薄れ、自らの危険を顧みず、民や仲間のために剣を振るう姿を幾度も目にすれば、なおさらである。
それでもなお、彼女の忠誠が揺らぐことはなかった。
その向かう先は、ただ一人――皇帝陛下だけだ。
旅の進捗を報告するため、帝国へ帰還するたび、シエラの胸は初めて恋を自覚した頃のように高鳴った。
(陛下にお会いできる……この温もりだけが、私のすべて……それ以外は、役目でしかない)
同じ夜、英雄が眠りについた頃、城の奥では別の時間が流れていた。
「シエラ……君には苦労をかけているな」
「いいえ。すべては帝国のため、そして陛下のためです」
「……それでも、他に任せられる者はいない。女として、その身を使わせるのは……酷ではないか?」
皇帝の手が、労わるようにシエラの肩に置かれる。
「陛下……。陛下のお力になれるのであれば、私の身体など、惜しむ理由はございません」
潤んだ瞳で見上げるその視線は、命を救われ、すべてを捧げると誓った主へ向けられたものだった。
羨望と献身が混ざり合ったその想いを、皇帝は確かに感じ取っていた。
「んっ……♡」
皇帝はシエラの唇を奪い、そのまま舌を差し入れた。
拒むことなく、彼女も応えるように舌を絡め、抱き寄せられるまま身を預ける。
(陛下……陛下……♡)
深く、執拗に交わされる口づけ。
「ん……♡んちゅ♡、んちゅ♡、ちゅう……♡ちゅう♡れろ♡ちゅっ……♡」
やがて唇が離れると、名残を惜しむように透明な糸が細く架かる。
「……愛い奴よ」
囁かれ、蕩け切った表情のまま、物欲しげに舌を差し出すシエラ。
日頃の冷静無比な姿は影も形もなく、愛する者にのみ晒す素顔がそこにあった。
「んっ♡ あっ♡ はぁ……♡」
皇帝の手が胸に触れ、慣れた所作で上衣をはだけさせていく。
触れられるたび、快楽と安堵が同時に押し寄せ、身体が熱を帯びる。
「ああっ♡陛下っ♡そんなにされてはっ♡あんっ♡んんんんっ♡♡♡」
欲望を一方的にぶつけるだけの稚拙な行為とは異なり、相手の反応をつぶさに観察しながら、強弱を与え、女を悦ばせるために尽くされる丁寧な前戯。
先端を摘ままれ、吸われるだけで、シエラはあっけなく達してしまう。
「はぁ……♡ はぁ……♡」
アキラに身体を委ねても何も感じなかった。
けれど、陛下に触れられると、これほどまでに快楽に震える。
誰に心を開き、誰に身を委ねるかを選べているという事実――
その事実こそが誇らしかった。
身も心もすべて皇帝陛下のためにある――そう実感できるからこそ、この旅路にも耐えられたのだ。
絶頂の余韻に横たわるシエラの脚を、皇帝は大きく開かせる。
「あんっ♡陛下っ……何を……?あっ……♡そ、そこはっ!いけません……!んんっ……♡」
皇帝の舌が陰唇をなぞり、陰核から膣口へと這っていく。
「あっ♡ だめ……そこは……♡いっ、いけません!そこはぁ♡汚いからぁ♡ああっ♡」
制そうとする指先は力なく、舌はそのまま奥へと進む。
「何を言う。お前のここは、相も変わらず美しい」
膣内を舌が這うたび、シエラはまるで身を清められていくかのような錯覚に陥り、その感覚に応えるように、溢れる愛液で舌を受け入れ、躍らせていった。
「んっ……♡んっ……♡ふぁっ!はぁ……あんっ!」
くちゅりくちゅりと舌を出し入れされながら、同時に指で陰核を擦られると、今まで以上の快楽に身体が震える。
責められるたびに、滝の様に愛液は溢れかえり、シエラは幾度も大きく身を跳ねさせ、絶頂の度に潮が吹きだしていた。
シーツに水染みが広がり、火照った身体をわずかに冷ましていく。
「あっ……♡」
皇帝の硬く大きなそれが、シエラの膣口へと添えられた。
「シエラ、愛しているぞ」
ずぶぶぶ、と締まりの良い膣内を掻き分けるように侵入してくる。
「んんんんっ♡ 陛下……陛下っ♡ 私も……わたしもっ♡ 愛しております……♡♡♡」
最奥へと突き入れられ、子宮口がそれを迎え入れる。
悦びに震える身体は、全身全霊で皇帝の帰還を愛おしげに絡め取った。
これまで受け入れてきたものとは違う――これこそが本物のおちんぽ様なのだと、シエラの思考を焼き尽くす。
「あんっ♡おちんぽ様っ♡陛下のおちんぽ様が膣内にぃ♡私の子宮がお出迎えしておりますぅ♡」
「陛下が愛おしくてっ♡ちゅうちゅう吸い付いて♡きゅ~♡って締め付けちゃうんですっ♡」
突き動かされるたび、歓喜の声が零れる。
均整の取れた白い乳房は淫らに揺れ、シエラは自ら腰を差し出し、快楽を求めた。
「陛下♡陛下♡あむっ♡んちゅ♡ちう♡ちゅうぅぅ♡」
アキラには決して許さなかった唇を、シエラは自ら貪るように求めた。
抱き寄せるように身体を密着させ、唇を激しく重ねる。
やがて体勢を変え、今度はシエラが上となり、腰を振るった。
「これほど乱れた姿を、他の者に見せるのは口惜しいな」
「はぁ♡アンッ♡陛下だけです♡私が♡私を♡これ程まで乱せるのはっ♡見てください♡私の淫らでっ♡陛下の為だけに磨いてきたこの身体をっ♡」
背を仰け反らせながら腰は淫らに動き続けて、精を搾り取る為に様々な刺激を与えて行く。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡もうダメ♡またきちゃう♡きちゃいますっ♡」
シエラはもう余裕がなく、昂りに身を任せ、腰を滑らせる。
「んっ♡あっ♡ああん!もうダメぇ♡♡♡イッちゃうぅ♡♡♡イくぅぅぅうううう♡♡♡♡♡」
激しい絶頂に、舌を出して仰け反り、皇帝の下腹部には愛液が溜まっていく。
「あっ……♡あっ……♡せ~えき……♡へいかのせ~えききてます……♡あっ……♡」
半ば放心したシエラの膣奥へ、皇帝は精を解き放つ。
その脈動する熱が、何度も彼女の意識を白く瞬かせた。
「あっ……♡んっ……♡ふーっ♡ふーっ♡」
シエラは仰け反らせた身体を支える力すら失い、そのまま後ろへと倒れ込む。
次の瞬間、皇帝の身体が覆いかぶさり、熱と重みが余韻の残る肢体を包み込んだ。
無意識に近い本能のまま、残された力を振り絞って皇帝にしがみつき、首筋へと唇を寄せ、吸い付いた。
「あいしております……♡ あいして……おりましゅ……♡」
汗に濡れ、うわごとのように繰り返されるその言葉。
皇帝は慈しむように彼女の頭を撫でながら、最後の一滴に至るまで、その子宮口へと精液を注ぎ込んでいく。
「わらしの……からだは……♡ しきゅうは……♡ ぜんぶ……陛下のもの……♡ だれにも……られにも……♡」
その献身の言葉への褒美として、皇帝は静かに唇を重ね、深く、優しく応えていった。
「じゅっ♡じゅっ♡じゅぷ♡じゅるるる♡じゅぶっ、じゅぶっ♡」
意識を取り戻した後も、シエラは愛しい皇帝のものへと、ひたむきで熱烈な奉仕を続けていた。
先ほどまで自らの膣内に迎え入れていたものが、愛液を纏ったままであっても、彼女は眉一つ動かさず、夢中になって吸い付いている。
それは皇帝を受け入れ、悦ばせるために、自ら濡らした証でもあった。
丹念に清めるかのように舌を這わせ、唇でそっと啜り上げていく。
「ぶちゅ♡……んんっ……!? んっ……♡こく……♡こく……♡ちゅるるる……♡ちゅぅ……♡れろっ♡いかがでしたか?」
口内に放たれた精液を、恍惚とした表情のまま飲み干し、舌で唇をなぞって拭う。
その仕草は主人に忠実な雌そのもので、抑えきれぬ愛を頬擦りや唇に乗せながら、皇帝の反応を静かに待った。
皇帝が微笑み、シエラの頭を撫でて胸元へと抱き寄せる。
ただそれだけで、彼女は自分の全てが受け入れられた気持ちになり、皇帝への愛と忠誠は胸から溢れ出していった。
夜が明ける程の激しい情事を終え、身嗜みを整える。
いつもなら速やかに着替えを済ませるはずが、主の傍を離れる事への名残惜しさから、その動作はどうしてもゆっくりになっていた。
部屋を出れば再び旅が始まり、皇帝陛下と離れてしまう――その思いが、彼女の指先を鈍らせている。
「それでは、失礼いたします」
メイド服に身を包み、深く一礼して扉に手を掛けた、その時――
「頼んだぞ、シエラよ……」
背後から皇帝が静かに抱き締める。
「陛下がお望みであれば……どのような命でも、成し遂げてみせます……」
皇帝の温もりに身を預けるように背にもたれ、腕にそっと手を添える。
その一瞬を名残惜しむように瞼を伏せてから、シエラは静かに身を離した。
そして彼女は勇者の元へと戻っていく。
子宮いっぱいに、皇帝の愛の証を宿した、その身体のままで――。
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