第2話 デート
昨日も午前4時まで絵を描き続けていたせいで
盛大に遅刻した、
適当に着替えて顔を洗って歯磨きをして
全速力で自転車を漕いで駅に向かった。
幸い乗り遅れることも無く集合場所に着いた、
「よっ彼氏!暇してんの〜!」
!
「びっくりした、もう変なやつかと思ったよ」
「ドッキリ大成功ってことかな!」
今日も今日とて呑気なやつでも、その日は何か
違った、好きな人とのデートの日だからお洒落してきちゃった〜とか、好きってことをあからさまに言うから違和感を覚えただけで、
なんにもないと思うけど、気のせい
「ねぇ〜どこ行くの?」
「映画」
「おわぁ、高くない?」
「1000円だけど」
「良かった〜」
「何円持ってきた?2000円」
「2000円!?なんも出来ないじゃん」
ひまりは笑って誤魔化す、なんて、こった。
チケットを取って3番スクリーンに行き
評判がいいからと子ども向けの続編と
彼女の横顔を見ながら
そんなやあんなことを考え美味しい
ポップコーンをほおばっているといつの間にか
映画が終わっていた。
「いま何時〜?」
眠そうに聞いてくる
「4時」
僕も劣らず眠いのに声を聞いたら安心して余計に眠くなってきてしまいフラフラと二人で外に出る
それから、
近くの公園に座って二人でボケっとして
夕焼けに間に合うように綺麗な川の見える橋に
歩いた。
「天錯、あのさ親が結婚しちゃったら
身内になっちゃうじゃんそしたら、私たちって
結婚できないのかな、今からでも
止めれないかな?」
いきなり目の覚めるようなことを聞いてきた
「止める!?何言ってるんだ。」
思わず感嘆するかのように咄嗟に弱々しく
言ってしまった。
「ごめん、変だよねでも、天錯は穢されて欲しくない、あと傷ついて欲しくないの」
「どういう、、」
呑気なという肩書き、
彼女が今まで見せなかった顔、
そうそれはまるで、
金メッキが剥がれて光った
銅のような髪がやけに印象的だった
夕焼けを背に彼女の白いカーディガンが靡く
「結婚できないなら、ここで終わらせよ二人で」
彼女は本気だ、全てを秘めたまま琥珀として
眠るつもりだ。
運命の糸が首を絞めて嗚咽のような声で情けない言葉を振り絞った。
「いや、いやだ、、そんな一緒に暮らそうよ。
ひまりがどんなんでも愛してる。
建前とかいいから、生きて欲しいだから、
なんにも悪くないから、レインとしてでもなんでもいいから、、」
後でバカにされてもいいだから、止めないと。
でももう届かない、
決意を翻すなんて無理に等しい。
「学校で無視されて悪口言われてる時とか
助けてくれてさ、救われたよ」
涙をこらえて笑顔で言う彼女の手を掴む。
「いやだ、いやだよ」
「形を変えてでも来世もずっと一緒にいるからさ」
無理だ。
「生きないんだったら僕を一緒に連れてって」
世界最終日午後より、愛を込めて
この風景、僕たちをかけたらそんな題名なのかな
空が反転して真っ赤な夕日が世界を覗く時
彼女の白い服が羽のように見えた。
まずい、まずいまずいまずい
「愛してる」
呪いを残すなんて卑怯だ!
やめろ、やめろやめろやめろやめろって
言ってんだろ!!
好きだから
神は全ての人に平等なはずなのに
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