第2話

 中に入ると、すぐに穏やかな顔つきの青年が迎え入れてくれた。『ようこそ、私がオーナーの佐渡と申します。すでにリビングで皆さんお待ちです。リビングは、廊下の先のドアの向こうにあります。』佐渡くんに催促されるように2人で靴を脱ぎ、リビングへと向かう。

 

 可愛い子いるといいなぁ、そんな希望を持って廊下を歩き、扉を開ける。壁をくり抜いた大きなワンフロアのリビング。暖炉、テレビ、あとは机と椅子のみ、かなり質素な空間が広がっていた。広い空間の割には物が少なく寂しい印象を受けた。

 

 リビングには、2人の男がいた。まず目についたのは、椅子に深く座り、足を組んでいる男。丸眼鏡をかけているパーマ、トレンチコートを着ていて探偵みたいな見た目をしている。勇斗が『探偵みてぇ』と小声でボヤいた。もう1人は部屋の奥の壁にもたれかかっている背の高い賢そうな雰囲気の男。これにも勇斗が『賢そー』とボヤいた。どうにも、勇斗とは気が合いそうだ。

 

 よろしく、そう挨拶しようとしたときに、後ろのドアが空いて、佐渡くんが驚きの発言を繰り出した。

『女性陣は来られなくなったそうです。』そう淡々と言い切った。

 

 佐渡くん以外の全員が驚きを隠せない、そんな表情をしている。

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コテージにて 笹身さん @sasamisasami0524

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