第2話 ぽっちゃり巨乳アラサー女子を部屋に入れる
僕たちは夜の住宅街を並んで歩く。
他人から見たら、隣にいるぽっちゃり巨乳アラサー女子は僕の彼女に見えるだろうか。
例えば、同居している彼女が迎えに来たとかいうシチュエーションなんかどうだろうか。
それならば穂津田桂香がダウンジャケットにスウェットという姿も納得できる。
なんて妄想をしていたら、マンションに着いた。
「ここの六階が僕の部屋です」
僕はマンション玄関の自動ドアを鍵であける。
「わあっオートロックなんですね」
穂津田桂香に妙なことに感心された。
「まあ……」
僕はあいまいに返事をする。
僕は穂津田桂香のダウンジャケットの胸元を見る。服の上からでもわかる良い巨乳だ。頭皮からは酸っぱい匂いがするが。
先にシャワーを浴びさせたほうがいいだろうか。
でも着替えとかなさそうだな。
じゃあ、僕の服をかすか。
ワイシャツなんか着せたりして。
「どうしたんですか、にやけて」
ジト目で穂津田桂香に見られた。
すぐに妄想してしまうのは童貞の悪い癖だ。
エレベーターに乗り、六階に上がる。
密室に二人きりになると否応なく心臓の鼓動が速くなる。これからこのぽっちゃり巨乳が僕の部屋にあがるのだ。そしてあんなことや、こんなことや。
しまった。
また妄想の世界に入り込んでしまった。
「あの……つきましたよ」
上目遣いで穂津田桂香が僕の顔を見る。
思わず可愛いと思ってしまう。
三十歳ってもっとオバサンだと思ってたけど、そうではないようだ。これは認識を改めないといけない。
「あ、はい。突き当たりが僕の部屋です」
僕はどうにか笑顔で言い、エレベーターを出る。
廊下のLEDライトが僕たちに反応して、点灯する。
僕は部屋まで歩き、玄関の扉を開ける。
「どうぞ」
僕は穂津田桂香を部屋に入れる。
初めて部屋に女子を入れたことに軽い感動を覚えてしまう。
「お邪魔します」
穂津田桂香はサンダルをパタパタと脱ぎ、部屋に入る。
僕は脱ぎ捨てられたサンダルを並べる。
僕も靴を脱いで、上がる。
僕の部屋は十畳の1DKだ。けっこう大きめな独立キッチンがあるのが売りだ。今日は24時間スーパーで割り引き弁当を買ったが、休日は自炊する。
「綺麗にしてるんですね」
部屋を見渡し、穂津田桂香は感想を漏らす。
褒められると素直にうれしい。
「まあ、仕事がらね」
僕は言った。
「仕事?」
穂津田桂香は首をかしげる。
その仕草も可愛い。
ぽっちゃり巨乳アラサー女子にはまりつつある。
「清掃業なんで」
僕が答えると、それでと穂津田桂香は小さく拍手する。
「穂津田さんは?」
気になったので訊いてみた。
「私は工場でケーキを作ってました。でもその工場も閉鎖して、契約切れちゃったんです」
ぽりぽりと穂津田桂香は脂っぽい頭をかいた。
「そうだ、コーヒー淹れますから、これどうぞ」
僕はレジ袋からいちごジャムパンを取りだして、穂津田桂香に手渡す。
「ありがとうございます」
穂津田桂香はうやうやしく、いちごジャムパンを両手で受け取る。
それと同時にぐうっと穂津田桂香のお腹がなる。
穂津田桂香をこたつの所に座らせ、僕はキッチンでインスタントコーヒーを淹れる。
砂糖を多めに入れた。穂津田桂香って見た目からして甘いものが好きそうだし。
リビングに戻ると穂津田桂香はすでにいちごジャムパンを半分ほど食べていた。
はむはむとリスのように食べている。
僕は穂津田桂香の前にコーヒーを置く。
「はありがたうほざいまふ」
食べながら喋るのは行儀が悪いとおもうよ。まあ、お礼を言ってくれたので小言をよしておこう。
なに、お礼はその豊満な巨乳ではらってもらうから。
むひひっ。
穂津田桂香はあっという間にいちごジャムパンを食べてしまった。
そうだ、買い置きしておいたカップラーメンがあるな。
それも食べるかと聞いたら、いただきますという返事が帰ってきた。
よく食べる女子は嫌いではない。
きっと栄養はその巨乳にいくのだろう。
今はダウンジャケットを脱いで、スウェットの上下という姿だ。そのスウェットも毛玉だらけでつるつるてんだ。
穂津田桂香は素材は悪くないので、可愛い服を来たらもっと可愛いくなるに違いない。
まあ裸になるから一緒かな。
げへへっ。
僕は自分の分の唐揚げ弁当をレンチンし、その間にカップラーメンにお湯を注ぐ。
その二つを持って、再びリビングに戻る。
驚いたことに穂津田桂香はテレビを見ていた。
液晶画面の中ではお笑い芸人がお寿司を食レポしていた。
穂津田桂香は食い入るようにテレビを見ていた。
見た目通り食慾旺盛女子か。
きっと栄養はその桃尻にいくのだろう。
僕は割り箸と一緒にカップラーメンを彼女の前に置く。
僕も向かいに座り、唐揚げ弁当を食べる。
僕が「いただきます」というとじっと穂津田桂香は僕の顔を見る。
「もしかして矢代君って一人でもいただきますというタイプ?」
ずるずると麺をすすりながら、穂津田桂香は訊く。
食べながら喋るので聞き取りにくい。
僕はそうだけどと答える。
「へえ、ちゃんとしてるんだね」
さらにずるずると勢い良く麺をすすり、スープを飲みほす。
麺をすする穂津田桂香の口元にエロスを感じる。
この口であんな事やこんなことや。
おっと妄想にふける場合ではない。
これこら実際に行うのだ。
僕はゴクリと生唾を飲み込んでしまう。
気のせいか、温かいカップラーメンを食べて穂津田桂香の頰が紅潮している。
「しゃ、しゃ、シャワー浴びて来たら」
いざその時になると緊張のあまり噛み倒してしまう。
僕は自分のスウェットを穂津田桂香に貸す。
「それじゃあ、お借りします」
穂津田桂香は立ち上がり、風呂場に向かった。
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