第7話

ノヴァ・ベースのラウンジは、昨夜のキングクラブの香りがまだほのかに残っていた。アステロイド・キングクラブの濃厚な蟹味噌とプリプリの身は、仲間たちを大満足させた。敵艦長の証言——「シャドウ・オペレーター」という謎の存在——が気にかかるものの、今は勝利の余韻に浸っていた。


朝、ブリッジに集まった俺たちは、戦利品の整理をしていた。シルヴィアが解析レポートをまとめ、リリィが艦のメンテナンスを終え、ガストンが朝食を準備中だ。


「マスター、昨日の敵艦から回収したデータに、新たな通信ログがあります」

シルヴィアがスクリーンに投影した。暗号化された信号が、またしても「シャドウ・オペレーター」の名前を含んでいる。


その時、システムが盛大にファンファーレを鳴らした。


【初戦闘勝利連続達成ボーナス】

【ギルド名声値大幅上昇】

【特別報酬:祝勝利豪華宴会セット(ダイヤモンド級食材)】

【追加効果:ギルドメンバー親密度最大化イベント発生】


ガストンが厨房から飛び出してきた。

「おお! ダイヤモンド級だってよ! マスター、今日は朝から宴会だぜ!」


俺は苦笑しながらも、頷いた。

「よし、祝勝会だ。みんな、お疲れ様」


ラウンジが一瞬でパーティーモードに切り替わった。照明が柔らかくなり、BGMが軽快な宇宙ジャズに変わる。テーブルには、報酬の食材が次々と並べられる。


まず登場したのは「ダイヤモンド・フォアグラ」。宇宙鴨の肝臓を特殊製法で仕上げた逸品。表面を軽く炙り、ベリーソースをかける。


ナイフで切ると、クリーミーな肝臓がとろりと流れ出す。香りは濃厚で、甘くスパイシー。口に運ぶと、まず表面の香ばしさが広がり、次に肝のまろやかな脂が舌を包む。ベリーの酸味が後味を締め、完璧なバランスだ。


次は「スターライト・キャビア」。一粒一粒が星のように輝くキャビア。パンに塗ったクリームチーズの上にたっぷり乗せて。


プチプチと弾ける食感の後に、塩味と海の旨味が爆発。クリームチーズのまろやかさがそれを優しく受け止め、口の中で贅沢なハーモニーを奏でる。


メインは「ギャラクシー・プライムビーフ」のステーキ。最高級の肉を、真空低温調理で仕上げ、仕上げに高温で焼き目をつける。


スライスすると、中心は美しいロゼ色。肉汁がじゅわりと溢れ、香ばしい匂いが立ち上る。


一口かじると、柔らかな肉質が歯で簡単にほぐれ、濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。脂の甘みと肉の風味が層を成し、噛むほどに味わいが深まる。付け合わせのトリュフマッシュポテトが、さらにリッチさを加える。


デザートは「コスモ・パフェ」。層になったフルーツ、アイス、クリームが、宇宙の銀河のように美しく重なる。一スプーンすくうと、冷たいアイスと新鮮な果実の酸味、クリームのコクが同時に訪れる。


リリィが頬を赤らめながら言った。

「マスター……こんなにおいしいもの、毎日食べたいです……」


シルヴィアが珍しく笑みを浮かべる。

「親密度イベント、効果抜群ですね。私たち、ますますマスターに忠誠を誓います」


ガストンが胸を張った。

「俺の料理が、みんなを幸せにする。それが最高の報酬だぜ!」


俺は仲間たちを見回した。この瞬間、転生してよかったと心から思った。戦闘の緊張、陰謀の影——それらを乗り越える原動力は、こうした時間だ。


宴は昼過ぎまで続き、俺たちは笑い声を響かせた。


だが、食事が一段落した頃、シルヴィアが急に立ち上がった。


「マスター、新たな通信です。銀河連邦から緊急依頼……ではなく、個人からの助けを求める信号です」


スクリーンに映ったのは、若い女性の映像。異星人らしい青い肌と長い耳。背景は破壊された小型艦だ。


「助けて……私は交易商の娘です。海賊に襲われて……座標は……」


信号が途切れる。


シルヴィアが解析を始める。

「座標は近隣。海賊の残党が関与している可能性が高いです」


リリィが心配そうに言う。

「助けに行きましょう、マスター!」


俺は立ち上がり、頷いた。


「もちろん。〈エターナル・ノヴァ〉、出撃準備。新たな仲間が、待っているかもしれない」


祝勝会の温かさが、俺たちの背中を押す。


だが、この救助が、陰謀の糸口になること——そして、新たなメンバーを迎えるきっかけになることを、俺はまだ知らなかった。


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2026年1月10日 21:00 毎日 21:00

VRMMO世界に転生したら最強の傭兵ギルドマスターになっていたので、仲間たちと一緒に宇宙海賊を狩りながら豪華飯テロを楽しむ日常 kuni @trainweek005050

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