第5話念願の自宅への道のり

「何度もすまないがうちの若いもんが大変失礼した」

「いやいいよ気にしてない、うまいもん食わして貰ったし」

「ウス」

「だがいい飯食ったんだ少し協力してくれや」

「誘拐とトントンだと思うが」

「そう言うな、これまでの貸しが沢山あるだろう」

「そうだな」


観念したアレックスはある程度の僕らに起こった現状を話し始めた。

ダンジョンの内容、敵の詳細を事細かに説明していた。

自分が死にかけた事でさえも。

だが僕の事は何も話さなかった。


「なるほどちなみに聞くが無敗の英雄として負けた気分はどうだった」

「もう負けない」


その言葉と共にアレックスから殺気が溢れ出る。

メチャ怖い。


「悪かった、からかいすぎた次は君だが」

「ウス」

「SAD社交不安障害か」

「なんだそれ?」

「昔で言う対人恐怖症だよ」

「違うだろ俺には普通に話せるぞ」

「それは君の視線や声が順応したんだよ彼は君を信頼しているって事だよ」


このおっさん何言ってんだしばいたろか


「まぁ悪くねぇな!」


ニヤニヤすんな気持ち悪い。


「ところでアレックス」

「なんだよ」

「能力覚醒したんだろ」

「そうだけど」

「どこに所属するんだ?」

「なんの話?」

「クランだよ、朱雀、青龍、玄武、白虎、黄龍お前さんも覚醒した以上所属しなくちゃなんねぇしかもお前等は学生だから警察のKTT俺等JTTにも入れないからな」


そんなルールがあるんだ、、、


「俺等の街は今回のゲートが初めてだし異能者のいない街、イレギュラーが起きにくいとしても有名だった位だからな疎いんだよ探索者関連は」

「じゃあ丁度いいなお前等に頼みがある」


嫌な予感がする。


「断る」

「まぁそう言うな、簡単に言うと白虎に入れ、そして東京に行け」

「なんで?」

「俺の息子と娘が白虎の代表をしているからな」

「はぁ?」


何者だよこのおっさん


「アレックスはともかくお前さんは初対面だったな俺の名は前初代白虎隊組長現JTT主任虎徹爪輔だ!色々融通してやるぞ」


僕にはようわからん。


〜〜〜〜


僕等はその後色々な話を聞き釈放された。

その帰り道。


「ねぇアレックスはどうするつもりなの?」

「なにが?」

「行きたいんじゃないの」

「なんでそう思う?」

「話聞きながらワクワクしてたし」

「まぁなお前はどうなんだよ?」

「嫌に決まってるでしょ」


僕は今の引きこもり生活に充実を感じているからね


「駄目だろお前も力を手にしたんだ虎爺にいつ覚醒者だとバレても仕方ないんだからさっさと保護下に入った方がいい」


こいつ結局僕の心配かよ。


「いいやバレてるよ僕が覚醒者だって」

「なんで?!」

「言ってたじゃないかお前等って」

「確かに」

「でも僕は行きたくない」

「何故?」

「引きこもれなくなるから」

「自宅警備員魂が凄いなお前」

「褒めるなよ」

「歯ぁ食いしばれ」


乱暴すぎるだろこいつ!

そんな話をしながら家に帰ったのであった。


side虎徹爪輔


あの二人相当な拾い物だな。

恐らくAランク相当のスキルを手に入れている。

なにせ人食いと呼称されたイレギュラーダンジョンを初めて突破したのだから。

本来スキルは先祖から遺伝であり後天性など聞いたことが無い。

アレックスの言っていた怪力はCランクとして有名だがあの感じは恐らく嘘だな。

だがアレックスよりあの五稜とか言う青年の方が恐らくやばい、根拠は無いが物凄い嫌な予感がする。

手遅れになる前に監視できる場所に行ってもらわないと。

ここでスマホを出し電話をする。


『父上どうされたんですか?』

「忙しいとこすまないが2人急遽保護して欲しい」

『先日のイレギュラー関係ですね』

「そうだ一人は怪力の上位互換で一人は不明だ」

『興味深いですね父上が判別できないなんて』

「他に先を越されるな、ちなみに不明の方はSADだからな丁寧な仕事を心掛けろ」

『厄介な仕事を持ってきますね』

「優秀な子供を信じてるだけだ」

『はいはい親バカなんですから調べて対処します』

「頼んだ」


五稜家〜〜〜〜


最高すぎるマイホーム!

ここは我の棺なりってことか〜

一人暮らし最高〜〜〜


この日は風呂に入ってさっさと眠りにつくのであった。


翌朝〜〜〜


小鳥さえずりがよく聞こえる。

最高の朝だ今日は大学の授業は無いからあいつも来ない。

そして何故か味噌汁のいい匂いがする。

気持ちいい朝である。、、、、

そこでバッと目が覚め匂いを嗅ぐ。

おかしい何故一人暮らしなのに味噌汁の匂いがする。

そして何故か人の気配がする、2階の自室から降りリビングに向かうといる、何故かいるメイド服の女が!


「あ!主様!おはようございます!勝手で申し訳ありませんがキッチン使わせて頂きました」


そうじゃないだろ何故いる


「大丈夫です!主様のアーカイブから【料理指南書最高の妻朝御飯編】をラーニングさせて頂きました主様は料理にも見識があるなんて流石です!」


答えになっていない、しかもただ表紙が好きな女優だったからネットでポチったとは言えない。


「いやそうじゃなくてなんでいるの?」

「恐らく深夜に主様が端末を起動させてしまいエデンと繋がりエデンのメンテナンスも終わっていたので来ちゃいました」


確かに寝相は言い方じゃないけど。

すると家の扉が開く。


「おい、朝飯勝手来たぞって、、なんでお前がいる!」

「貴様インターホンも鳴らさずにズケズケと主様の家に入るとは無礼千万だな」


お前が言うな。

勝手に侵入したあげくキッチンまで使っただろうが。


「おい、どういう事だ」

「なんか朝起きたらいて朝飯作ったんだって」

「お前の方が不法侵入じゃねぇか」

「私は主様の力により顕現したからな家族みたいなものだろう家族にインターホンは不要だろ」

「適当がすぎるだろ」

「まぁとりあえずご飯食べよっか」

「ゴーレムが作った飯なんて旨いのかよ」

「貴様は食わなくていいぞそのみすぼらしい飯でも食っておけ」


こいつらいちいち口論しないといけないのか先が思いやれる。



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楽園の王〜自宅警備員王となる @keimei99

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