冬の忘れもの

みぃ

夜を削る




カラカラ カラと


からっ風が吹き抜けて


​路地に置き去りの 空き缶がひとつ


行き先のない 音をたてる


​それは誰かが脱ぎ捨てた 孤独のようで


転がるたびに 冬の夜が少しだけ削れる


​乾いた音の あとさきに


取り残された 静寂が


いっそう深く 降り積もっていく

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冬の忘れもの みぃ @miwa-masa

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