第1.5話 自分語りとは案外すぐ終わるものである

突然死んだかと思えば、神によって転生させられてしまうことになった。

急な展開で訳が分からない。

しいて言うなら記憶が戻ったことぐらいだ。


私はある中学校の国語教師として働いていた。

生徒たちは乱暴で授業中話している生徒も多くいるが、

なんだかんだで楽しい教師生活であった。


そんな私の隠れた趣味は「ラノベ」

ラノベを読むのが好きで、

図書室のをこっそり借りたり、

Webで見れる小説なんかを読み漁っていた。


自分でも小説を書いてみたくなって、

一度、紙に書いてみたこともある。

でも、なんだかWebに上げるのは恥ずかしかったから、

結局そういうのからは離れてしまった。


死ぬ3日前。

私は3年生の修学旅行に行った。

4泊5日で、大阪、京都、奈良をめぐる旅行だ。

しかし、不運なことに私たちの宿があったところは

連続通り魔殺人事件があり、まだ犯人が捕まっていないということ。

私は夜にしっかり全員寝たか確認する見回りをしていた。

そのとき、廊下を走る音が聞こえて、すかさず確認しに行く。

相手は包丁を持っていた。

ハッとして急いで逃げたがもう遅かった。

ホイッスルを鳴らし、

「全員、避難して!今すぐ!」

自分でできる最後の抵抗をして、生徒たちを逃がす。

そして胸のあたりに強烈な痛みを感じる。


それで気づいたらここだ。


どうせこれから転生するなら楽しくしたいな。

そうして、私は深く目をつむった。


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