翅ーコウテイダリアー

鬼釈迦正門にて

 

ダラダラと雑談をする

鬼釈迦の子分達、約八十人超。

 

その瞬間、

約八十人の動きが一斉に止まり、

 

天月黒の合図と共に突撃する、

第一構成部隊幹部。

 

「行くよ」

と、物静かに、突入を指揮する

部隊幹部・清水鏡華

 

「誰だてめーら」

 

と、負け犬の遠吠えの如く

動けずただ吠えるだけの、子分達。

 

上空に銃弾を投げ


「異能力―――闘銃」

 

と言う、清水鏡華。

その瞬間、

弾が一斉に子分に向き、

頭部と体部だらけになっていた。

そして、遅れて

 

「え」

 

とだけ声をだしごろんと転がるただの、

頭部を踏みつけながら

 

「早く行くよ」

 

 とだけ言う、清水鏡華。

 

 それに後ろからついて行く、

 第一構成部隊副幹部

 観音坂海。


「じゃぁ、今から手分けして行こ。

私は、あそこの階段登って行くから、

君は一階を一旦確認お願い」

 

と言い、清水鏡華は少し進んだ所にある

階段を指さして言った。


その時、


「あれ?

もしかして、新しく入信希望の子」

 

 という声が、清水鏡華の指さした階段の

手すりに持たれかかっていた男。

 

「まぁ。

そんな訳ないか。」


そう言い、階段の手摺の上に飛び乗り、

「先に誰から極楽浄土に行くのかな?」

と笑いながら聞いてきた。

 ヴィクトリアンメイド服を着て、

手には、

メスを月夜にきらつかせながら持っていた。

 

「ここは私がやる。

君は、さっき言った通り、一階の確認をしてきて。」

観音坂海を確認に向かわせる清水鏡華。



 「女の子だぁ。

可愛いねぇ。

まぁ、

私の方が何倍も可愛いけどね」

 

そう言いながら手すりから飛び降り、

メスを投げつける。

 

銃の引き金を引き、

メスを弾で弾き返す清水鏡華。

 

「やっぱさっきの、

雑魚ちゃん達を殺したのは、君なのかにゃ?」

 

と可愛子ぶる男に対し、

「貴方は誰?

資料には載っていなかったはず」

と問う清水鏡華に

 

「私?

私は、鳳仙鴎だよ」

 

 そう言いながら清水鏡華に近づき、

太ももに巻いていた

レースチョーカーで押さえつけていた

メス取り出しまた、切りつける。

が、切りつけてきたメスを奪い

清水鏡華が鳳仙鴎の足を切りつける。

 その瞬間、

 

 「異能力―――飽和」

  

と言う鳳仙鴎。

なんと、鳳仙鴎先程切りつけたはずの傷は、

清水鏡華に跳ね返っていた。

 

「あーあ。

せっかくの撫子柄の着物が

まぁ、

君と意味は真反対だからいっかぁ」


 と笑う鳳仙鴎。


“外傷を与えても、

こちらに跳ね返り不利になるだけ。

私の異能、闘銃とは相性が悪い。

異能発動の条件も不明。

それじゃぁ、”


「正面突破するだけ。」

 

そういい、弾を空中に投げる清水鏡華。

 

「そう言うの、大好き♡」

 

メスを構える、鳳仙鴎。

 

二人同時に息を呑む。

 

「異能力―――闘銃」

 

太もも、

指先、

髪、

腕、

足、

肋。

 

「だから、効かないよ♡」


メスで捌き、


「異能力―――飽和」

 

飽和させ、

血を流させ、

息をする。

 

一瞬、

たったの数分、

たったの数十秒、

たったの数秒、


だけど大切な一秒。

 

銃弾を投げ、

血を出しながら、


「闘銃っ」

 

と叫ぶ。

 

 

 

そして、息を吐く。

 

 真白の床は、血に染まる。

 


「ほら。

もう、楽になりなよ。」

 

そう言い両手を広げる鳳仙鴎。


赤黒い全身鏡に身体を預ける清水鏡華。

 

 不揃いのレッドカーペットの上をヒールであるき、


「辛かったね。」

 

と言い、清水鏡華の項をなぞる様に、

 

「どうか、

どうか、

燕様の御加護がありますように」

 

そう願いながらメスを入れる。

0.3ct程の、世界でたった一つ宝石を項からだした。

 

「綺麗だね。

じゃぁ、又今世で。」

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