モナーク
三日月が浮かぶ夜。
天月黒は馴染みのBARにいた。
ステージの上には、グランドピアノ。
バーカウンターの上には、
グラスの結露跡があった。
その席に座った天月は、
「マスター。
もう帰ってしまったかな?」
その質問に物静かに
「はい。
つい先程。」
と物静かに返すBARのマスター。
「そっか。
それじゃ、今日は、
フォーリンエンジェルを。」
と言った。
するとその後に、
「マスター。
この子には、
メロンソーダを。」
と言う少し声の低い声でオーダーしなおした。
「もう。
僕は、子供じゃないんだからさ。
マスター、彼に
アプリコットフィズを」
と何時もより甘い声で言う黒。
「だが、
君は未成年だろ?
見過ごす訳にはいかない。」
と言う、天月よりも背の高い、二十歳位の男がいた。
「ふふ。
君は本当に、優しいんだね」
と出てきたメロンソーダのグラスの縁を指先でなぞりなが男を見る黒。
「当然だ。」
とだけ言う男。
「そう言えば、
三ヶ月前位に、
君の名前を借りたよ。
黒崎安助。」
といい満面の笑みの黒に、
杏介は、
マスターから受け取った、
アプリコットフィズを呑み、
少し笑った。
「そうだ!
実はこの間さ……」
何時物静かなBAR
だがこの時だけは、
生温く、
メロンソーダのグラスの結露が、ポタリと落ちた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます