暖
太陽が沈んできて、窓の外が紫色の時。
「あ!起きた!」
その声に続いて、
男女和気あいあいとした、
暖かい声が小さな赤子をつつみこんだ。
「社長〜。起きたよぉ」
と近くで小説を読んでいる、
探偵の様な、声の少し高めな男が言った。
白髪短髪の着物の男が、
「ありがとう。
竜胆。」
といい社長室の扉から入ってきた。
そして、
赤子が入っている籠に手をそっと添えて
「よく来たな、いずれ菖蒲か杜若に」
と優しく低い声で続けて
「これから君は、椿だ。よろしく頼むぞ椿。」
といい、
下手くそな微笑みをかけた。
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