第2話

処刑人。この職業はよく刺客を送られることがある

彼らは腕の立つ殺し屋、マフィアなど時には、自爆特攻で爆弾巻きつけてくるなんてこともある


刺客を送る理由は大抵邪魔になるからとか、粛清された組織の関係者など様々である


まあ余談はいい今回も依頼が送られてきた

依頼者は高校生だった

手紙によると


彼の友達Tが3人の男にリンチにされて植物状態になったという話だった

Tと自分はある店に並んでいた

その時後ろの人が3人の集団に割り込みされた


皆が困っているとTはその集団にルールを守ってくださいと注意した

だがそれが悲劇の始まりだった

Tが話しているといきなり顔を殴られたのだ


そのまま3人の男にリンチされた

僕は恐怖で何もできなかった

Tはやめてくれて言ったのにだがそれがより一層奴らの暴力を引き上げた

その結果Tは脳の機能が一部停止した


そしてTは植物状態となった

既に顔と居場所は割れていた

そいつらは半グレのグループだった

そして過去にいじめによる自殺教唆により今まで4人の人間を間接的に殺めていた


今までの傾向故にもはや更生の余地はないだろうな

俺は早速準備に取り掛かった


そして奴らのいるアジトに着いた

奴らのアジトは廃墟だった

俺は堂々と奴らのアジトへと入った

気配を消して忍び込む

そこには談笑を楽しんでいる奴らの姿があった


俺はバレないように足音を最小限にした

壁で位置は見えない

次の瞬間俺は掌を奴らに向けた


そして液体が放たれた大量に放たれた

それが途轍もない勢いで奴らへと向かう

そして奴らの体に直撃した


奴らの体に異変が起きる

「いだい!いだいい!ぐぁぁぁぁぁ!」

今回使ったのはフッ化水素酸だ


フッ酸は弱酸性の液体だ

しかしフッ酸は分子が小さいため表面のみならず深部まで浸透する

フッ酸は痛みが後からやってくることがある

だが高濃度フッ酸であれば即時に症状が出る

そして


「うわぁぁぁ!!!全身がいでぇぇぇ!!!」

フッ酸はカルシウムと異常に強い結合反応を示す

つまりフッ酸は深部組織まで浸透し体内のカルシウムを内側から奪う

その結果神経異常や心臓のリズムの異常筋肉が動かなくなるなど様々な症状が出る


体内のカルシウムは神経伝達や筋肉の収縮、ホルモン分泌などの役割を果たす

だがフッ酸によりカルシウムを強奪されると動くことも出来なくなる

また骨にはカルシウムが含まれているがフッ酸がカルシウムを奪うことにより骨の構造を破壊する


更に血中のカルシウムを奪われることにより、手足の痺れ、筋肉の痙攣、喉の筋肉の痙攣による呼吸困難などが引き起こされ忽ち声も出せなくなる


完全に奴らが倒れた後俺が姿を見せる

「カスどもお前らなんで弱い人間を傷つけるの?」

奴らは喋ることができない


「まあ喋れないよな。お前らはさ今までたくさん人を傷つけてきた。だからお前らは今日地獄に行くんだよぉ〜」

俺は一人の男の太ももにナイフを突き刺した

他の二人も容赦なく突き刺す


何度でも何回でも突き刺す

その度に途轍もない痛みが走るだろうな

「お前ら二度と生まれ変わるなよ。地獄の底で一生暮らせもう帰ってくるなよゴミクズが」


そうして数十分苦しみ奴らは死んでいった

そして現場を後にした


それから数日後俺はある男と顔を合わせた

「チョリィース若嶽さん」

その男とは同業の処刑人であり鎖を操る能力者の久世響くせひびき


こいつとは同世代の処刑人でまあ協力者ってやつだ


「うるせぇなー」

「そんなこと言わないでよ。僕マジで楽しみにしてたんですよー」

「わかったよめんどくせぇー」


俺たちがなぜ顔を合わせたのかと言うとそれは情報の共有と手合わせだ

処刑人は職業柄人数はそれほど多くはない海外の処刑人を含めたら大体500人くらいか


だからこそ処刑人同士の協力と手合わせによる実力の向上をする必要があるのだ

だが能力は使わないこれは能力無しでの手合わせだ


「じゃあ実践形式のやつやりましょぉー!楽しみにしてたんすよねこうやって戦うの」

「そうか。でも残念だが俺は絶対に負けんが大丈夫か?」

「それはこっちも同じっすよ」


そして俺たちは木製ナイフを獲物にして実践形式の試合を始める


「じゃ、用意ドン!」

次の瞬間俺は踏み込み前進する


俺が奴の間合いに届く瞬間横薙ぎを放つ

足を起点にし内腿から腰に流れて放つ!

バチチン!!!

それを受けた響が吹き飛んだ

足裏が地面を滑る


「強烈ぅー〜」

ふっあの一撃は足裏から重心で体重移動して内腿と腰を連動させて最後に腕を使い力を乗せた言わば「剛」の一撃だ


剛の一撃に重要なのは重心から体重移動して腰を切るように回して放つ

剛の一撃ってのは内腿と腰を使って放つ技だ


だが


ここまでの威力を出すには何回も積み重ねて内腿の脱力からの内腿の力を瞬間的に最大まで使いするそして腰を切り力を乗せて放つ


1番に重心移動を2番に内腿を意識して3番に腰の切り方をそうやって何回も試行錯誤して積み重ねた技だ


「楽しいね若嶽くん」

「なんだ急に」

「いやぁ若嶽くん強いからさこうやって技を磨いて使える相手なかなかいないじゃん。だからさ今日まで磨いた技たくさん使える日だから。今日はすごい楽しいだろうなって」


確かに技を磨いて使える相手は限られている

それ故に今日は努力の成果を見せれる日でもある


「ああ、そうかもな」

「笑い慣れてないね若嶽くん」

その時響が歩む

「じゃあ俺も上げていくよぉ!」


響が一気に踏み込んだ

これは突きか!

響のナイフの持ち腕全体が脱力している


それは脱力することにより無駄な力を省く

そして次に瞬発し最大限の速度を無駄なく放つ

例えるなら脱力で腕の回路を整えるそして次に瞬発により電気を発電する


そして突きが放たれた

ザッ…!

それは俺の顔を掠った

更に繋がるようにストレートがくる


狙いは腹だった

だが俺は片手でストレートをいなす

いなす時は手首を掴みずらすそして離す

それを瞬間でやるだけだ


いなした俺は蹴りを放つ

「!」

これは…躱せない!


そのまま蹴りが響に突き刺さる

その前蹴りは足のつま先が前を向き貫くように放たれた

グギ!!!


そのまま響は吹き飛んだ

完璧に入った攻撃だがギリギリで持ち手の腕でガードした

それでも響の腕は腫れていて爪が食い込んで少し出血していた


「いや〜やるねぇ若嶽くん」

「よく言うなまだ全然やれるのによ」

「まあここで終わりってことでこれ以上したら怪我がエスカレートしちゃうしね」

「ああ」


俺達の手合わせはここで幕引きとなった


その時

携帯が鳴った


「はいもしもし」

「四城か突然なんだがお前に任せたい仕事がある」

「はいわかりました。でなんですか?」

「四城、お前には刀戦会の暗殺を任せたい」


刀戦会とは人数たった4人だが、全員が能力者であり刀を使う集団だ


そしてもう一人俺の他に暗殺を任された人間がいる

「若嶽くん俺も刀戦会の暗殺任されたんだーよね!」

この久世響だ


「はぁーお前とかよー」

「人の顔見てため息は流石にひでーすよ」

そうして俺たちは刀戦会との戦いを始めるんだ

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酸ノ処刑人 クライマックスフレイム @mjikayo

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