第七話 カケタ言葉

「なぁロビン!」


 凄い風が体に叩きけられる。その風に負けぬよう声を張りあげる。


「ハイ!」


「お前の故郷を見てみたいんだ! どうやって行けばいい?」


「ハイ! イキマショウ! ソノタメニハ! ワタシノ! マスタ―ノ! イリマ!」


「ますたあ? 名前? だって?」


「ハイ! デ! コ―ルサインデ! カイシュウシテクレル」


 名前を言うと回収? キサンさん? そうか!


「もしかして、ロビンが地上にいたのって」


「ハイ! ゲンゴソンショウデ! コ―ルサインフノウ!」


「それ、俺の声でもいけるのか!」


「ダメデ!」


 駄目か。どうしよう、他の行先なんて思いつかない。


「コレニサケンデ!」


 俺が握ってる右手に、黒い網目模様の棒が生える。


『ア、ナンダコレ』


 俺の出した声がロビンから発せられる。


「フォ―、サン! タ、ケテ! オネガイシマ!」


 俺は冷たい夜の空気を吸い、体内の空気と共に言葉を吐き出す!


サン!』


 白い閃光と不思議な浮遊間に包まれた。

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