第二話 離脱

「ハジメマシテデ、ネ。ワタシハ『ロビン』デ。」

  

「あ、どうも、俺は、『フォース』です」


 俺はで、自己紹介をしているのだろうか!


 十四年生きて初めての経験だ。


 しかも、言葉の変な訛りが強い人? だな。


 ロビンと名乗った硬い奴は、一部を発光させながら言葉を続ける。


「ヨロシクデ。フォー、サン」


「いや、じゃない、!」


「ガガガ! ゲンゴソンショウデ! イチブハツオンフノウデ」


 ゲンゴ? ああ、言語損傷ってこと? 言葉を損傷ってどういうことよ? 一部発音出来ないって事か?


 少し、考える俺。


 ああ、の言葉が分からないのか!


 最初は『ハジメマシテデ、ネ』は『初めましてですね』てことか!


 めんどくさい!


 理解と同時に、轟音と振動が俺達を襲う!


 これは、もたついたら、今晩の食卓に並べられちまうな。


 俺はロビンに協力を仰ぐことにした。だって、まぁ、ロビンは頭は悪そうだが、悪い奴ではないだろうからな。


「あの、ロビン、さん。ここから脱出したいんですけど協力しませんか?」


「イイデ、ネ。キリマショウ!」


? ええと、あ! 駄目だ! 切るのは!」


 遅かった。ロビンの四角い箱状の体から、耳をつんざく高音が断続的に頭を揺らす。


 コブワームの生臭い大量の体液と切開する音、コブワームの断末魔が脳髄を叩きまくる。


 ロビンの黄緑色の、発光する目が、赤色に変わる。


「キケンチタイ! キケンチタイ! ナゼ!」


「何故? じゃない! 切るなって言ったじゃないか!」


「ダッシュツ! ダッシュツ! フォー、サン! ツカマッテ! ロケットブー、ター! ゴー!」


「はい?」


 思わず、差し出されたロビンの冷たい手をにぎる。


 ろけっと? 豚? 何それ?


 

 凄まじい爆炎と轟音で、意識も俺の体から、ダッシュツしてしまった。

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