第五章
国中に緊急地震速報とJアラートが鳴り響き、国民は組体操の準備を始めた。私たちはビチョビチョマンが集合する時間を稼ぐためにブリブリバンの注意を引いた。ブリブリバンの攻撃を何度も回避するも、私はいつの間にか皇居に追い詰められた。警官はどこかへ逃げて行った。もう駄目だと思ったその時、死ね天皇(元号が「死ね」のため)が竹槍を持って「天皇陛下万歳!」と叫んで突撃してきた。彼は私の身代わりとなった。私はもう疲れ切ってしまったので、物陰に隠れて休むことにした。ブリブリバンも攻撃をやめ休んでいるようだった。
一方、国連軍は組体操に参加できない高齢者や幼い子供、障がい者の避難指示にあたっていた。まず動ける人に対しては高いところに避難するように言い、動けない人は何とかしてバス停まで運び、バスを持った。しかし、時間になっても来ない。5分後、巨大なタイヤが転がってきた。これに乗せることにした。人数分のタイヤがあったのでこれに次々と人を詰め込んで転がした。タイヤは高いところに向かってすいすい進んでいった。
警官は死ぬ前に何か思い出を作っておきたいと考えた。近くにデパートがあったので入った。その中で彼は文具店を見つけた。ジャポニカ学習帳が売っていた。彼はこれを見て青春を思い出し、表紙の写真を見てみた。表紙の写真はブリブリバンであった。彼は失望した。気分転換に書店に行くとそこには「イオニアス・ブリブリブス著『強盗上等』」しかなかった。その次に、彼は電気屋へ向かった。テレビを見てみると、デモ隊が「国民は兵隊じゃない」、「イオニアスやめろ」、「増税反対」などのプラカードを掲げていた。また、最高裁判所がブリブリバンに死刑判決を出し、原告が「勝訴」と書かれた紙を掲げていた。さらに、イオニアス・ブリブリブスが次の元号は「シロアリ」になる、と発表した。中継を見てみると巨大なタイヤが富士山を目指している様子が映っていた。彼は頭が痛くなった。そのとき、フィーフォーフューフェー率いる警察の特殊部隊がやってきて、「貴様をイオニアス像を爆破した容疑で逮捕する」と言った。
そのころイオニアス・ブリブリブスはゴキゴキブリブリ研究所に到着した。そして生物兵器「X型寄生虫Y」の完成を確認し、それをブリブリバンに向けて放つように指示した。ゴキブリのような見た目のそれはカサカサと動き出した。そして変な方向にブーンと飛んで行った。寄生虫はニクマンジーZの残骸に寄生した。するとみるみるニクマンジーZはよみがえり、「X型ニクマンジーZタイプY」に進化した。イオニアス・ブリブリブスは「一度こういうのに乗ってみたかったんだ」と言って周りの制止を振り切って乗り込んだ。X型ニクマンジーZタイプYは勢い良く発進したアクセルとブレーキを踏み間違え,ゴキゴキブリブリ研究所を踏みつぶしてしまった。「ブリブリバンめ、絶対に許さん」とイオニアス・ブリブリブスは言った。そのとき、ブリブリバンが事前に0.02光年先から放った宇宙ビームがたった今地表に到達し、X型ニクマンジーZタイプYはジグソーパズルのように崩れ落ちた。
ブリブリバンは再び動き出し、警察署の方向へ向かった。一方、私は休憩を終え、シロアリ天皇(元号がシロアリのため)と退院したばかりのゴミグラタン警部と合流した。ビチョビチョマンが少しずつ集まり始めていた。シロアリ天皇は「お経を唱えて千手観音を召喚してみよう」と言い、お経を唱え始めた。中盤に差し掛かった時、ゴミグラタンが「あ」と言ってお経にコーヒーをこぼしてしまった。それでも、千手観音が不完全ながら召喚された。そいつはたくさんある手を足のように使って這いまわっていた。ブリブリバンがその存在に気付き、放射線ブレスを発射した。シロアリ天皇はゴミグラタンをぶん殴っている最中だったため避けきれず、二人とも犠牲になった。私はもはや何も感じなくなった。
フィーフォーフューフェーは警官を刑務所に連行することにしたが、ブリブリバンにより-既に破壊されていたため、公園のジャングルジムに拘留することにした。しかし、公園には「J-pop歌手内山エンゲルスによる反戦ライブ会場」という看板が掲げられていた。彼らはそれを聞くことにした。「皆さん、今日はたくさん集まっていただいてありがとうございます。では、聞いてください。『夢と未来と希望』」― 退屈な日々 僕は旅に出ることにした 君に会うために カバンの中に 夢と希望と未来を詰めて カバンが破裂した 抽象的なものばかり詰め込むからだ お前が悪い 反省しろ 二度と帰ってくるな 気を取り直して 自分を見つめる 鏡をのぞく なんだこの不細工は こんな鏡はこうだ バリーン ― 観客はみなはた迷惑そうな顔をしていた。警官は内山エンゲルスを射殺した。会場からやまんばかりの拍手が送られ、彼は釈放された。
イオニアス・ブリブリブスはありったけのクリーチャー(死神マリーなど)を召喚し、それらをすべて合成させればブリブリバンよりも強い生物が作れるのではないかと考えた。やってみた。すごい光を発して生まれたのはただの芋虫だった。側近の「風林火山」は彼の機嫌が悪くなるのを肌で感じ、「この成長促進剤をかければこの芋虫は『超ちょうちょ』になるのではないでしょうか」と適当を言った。やってみた。芋虫はさなぎになった。そしてさなぎから一回り小さい芋虫が生まれた。イオニアス・ブリブリブスは側近を追い回した。
ビチョビチョマンが集まって組体操が完成するまであと一歩のところだった。私はその上に飛び乗ると、ビチョビチョマンは進化して「アンマンパン」になった。いおその時、空の四分の一を占める巨大隕石がアンマンパンの顔に命中し、「新しい顔」になった。古い顔は川にどんぶらこ、どんぶらこと流れていった。元気が100倍になったアンマンパンはバビブベボビームを発射し、ブリブリバンは空の彼方まで吹き飛ばされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます