第7話 明風坊やの、御両親を検索してみた

私たちは、亜紀さんと一旦別れて受付に戻りました。

(実は、お名前のヒントも、教えてもらった)


それで、(来客もなかったので)やることは、スマホで御両親の情報収集です。


「お父さんが芸大教授で日本画ね」

「へえ・・・加藤岳明さん」

「日展に何度も入賞か、マジにすごい芸術家だ」

(ちょっと気遅れかも)

(ミス高田物産を誇るレベルではない)


由紀子も、興味津々でスマホを見ています。

「あ・・・この人かな、お母さん」

「晶子さんだよ」

「うわ・・・すごいよ、私も高校で写真部だったから超憧れてた」

(だから、そのすごいは何?先を言いなさい)


「ヌード写真では、世界トップクラス」

「あちこちの女優さんを撮っている、日本人も外国人も撮っている」

「うん、見たことあるよ」

「すごく、きれいに撮る人」

「ほー・・・いいなあ・・・」

「私もお願いするかな」

(君は・・・画面からはみ出る、あと10キロは、やせないと)


御両親の顔写真も抜け目なく見ます。

「お父様、渋くていい感じ」

「いいなあ、お話してみたい」


由紀子

「明風君は、お母さん似だね」

「お母さんも、まだまだ美女だよ」


「でも、その前に、明風君と何とかならないとね」

「まだまだ、御両親にお会いするには、レベル格差がある」


由紀子

「女性恐怖症か」

「まあ、あの子なら、ありえるかな」

「ストーカー被害もわかるような」

(たしかに、女の一途は怖いよ)


「亜紀さんとは話せるんだよね」


由紀子

「それは、まあ、いとこだから」


「もう一度誘うと、しつこいかな」

「女性の顔にはなびかないタイプか」


由紀子

「明風君の趣味がわかれば、前進できるかも」


「もう一度亜紀さん情報だ、ここで考えても時間の無駄」


由紀子

「将を射んとする者はまず馬を射よ?」

(肉体派の由紀子にしては、アタリの発言だ)


私は、亜紀さんのスマホにメッセを送った。

「あの・・・明風君のことで、どうしても教えて欲しいことが」


少しして、返信が来た。

「いいよ、昼休みに喫茶室で」

「私も、二人にお願いしたいことがあるから」


「はい、すぐに伺います!」

(私も一途な女かも、お願いの中身も聞きたいし)

(でも、由紀子も一緒か、ちょっと邪魔)

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