第3話 またしても、あっさりフラれた私です。
ミス高田物産の私は、(実はドーデモいい、佐藤由紀子)と社食で、お昼です。
でも、ミス高田物産のプライドがあるので、ドカ食いは、もっての外。
お上品にサンドイッチと紅茶です。
(午後3時ごろに、猛烈にお腹が減る)
ところが(豊満と愛想だけが取り柄の)佐藤由紀子は、マジに気にいらない。
生姜焼き定食(しかも、ご飯大盛)を、豚さんのように、がっついて食べています。
(すなわち、共食いでは?)
(まあ、私には、ドーデモいい女だけど)
食事を終えて社食を出て、ロビーに出た時でした。
「あ!」
(思わず、声が出ました)
(少し先を、可愛い明風坊やが、歩いています)
(でも、さっきより、顔色悪いかも)
(かなり心配だな)
私は、デブの由紀子なんて、ドーデモいいので、ダッシュしました。
「明風君!」
(振り返ってくれたよ、大声だったから)
「はい、何か?」
(ハスキーな、それでいて、甘い声だ)
(顔は・・・うん・・・美味しい、目の保養だ、吸い込まれる)
「お昼食べたの?」
(時間的に聞いても支障が無い話題です)
「いえ、食べていません」
(素直な子だね、それで顔が青白いのかな)
(うーん・・・ムギュしたい、そそる、この青白さも)
「お食事は、これから?」
(イマイチ、しつこいかな、でも会話継続したいから)
明風坊やは、首を横に振った。
(え?どういう意味?)
「答える必要が?」
(そのつれない態度は何?)
(また、フラれるの?)
佐藤由紀子が、(この微妙な時に)しゃしゃり出て来た。
「ねえ、明風君」
「そんなに、カタくならないの」
(由紀子は、押しが強いタイプだ)
(はたき込みには、弱いタイプでもある)
明風坊やは、首を傾げた。
「僕が、お昼を食べたとか、食べないとか」
「そもそも、先輩方と、何の関係があるのでしょうか」
(やばい、ふたり同時に、はたき込みされる?)
二人同時に、言葉を返せず、もたついていたら、
明風坊やが「ニコッと」笑った。
「ご心配ありがとうございます」
(うわ!笑顔が・・・特級品だ)
(ミシュランで言えば、三ツ星だ)
(可愛い、美しい、お上品だ!)
でも、そこまで、だった。
我々は、見事に同時に、はたき込まれた。
明風坊やは、またしても、あっさりスタスタと、歩き去ってしまった。
「うーん・・・対策を練らねば」
(由紀子が言うことでないよ、君はお邪魔虫でしかない)
(でも、ミス高田物産の私も、無力感に苛まれている)
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