第5話 試験場のベルとひまわりの約束

六月、大学入試が始まった。三人は別々の試験場に入り、入場前に互いに「頑張れ」と言い合った。試験終了のベルが鳴ると、三人は試験場の外で再会し、笑顔で抱き合った。


入試の結果が発表され、柚希は静岡園芸大学に合格し、陽太は京都の獣医専門学校に合格し、理奈は東京医科大学の小児科に合格した。卒業式の日、三人は空地に行き、発芽したひまわりの苗を見ながら贈り物を交わした。柚希は二人にひまわりの種を贈り、「新しい場所で種をまいて、ひまわりが俺たちの代わりにそばにいてくれる」と言った。陽太は動物のイラストを渡し、理奈は三年間の思い出が詰まったアルバムを贈った。


校門を出る時、三人は振り返り、空地のひまわりの苗を見つめた。「毎年ひまわりが咲く時、ここに集まろう」。その約束は、青春の最も美しい終章となった。

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