第4話 黄金の花盤と学園祭の小さな屋台

九月になると、ひまわりはついに満開になった。黄金色の花盤が太陽の方向を向き、空地全体が輝いていた。陽太は母に頼んで作ったひまわりのケーキを持ってきて、理奈は紅茶を淹れ、柚希は手作りのクッキーを持ち寄った。三人は花の横で食事を分け合い、夢の話をした。


学園祭が始まると、三人は空地に小さな屋台を出した。柚希は育てた多肉植物とひまわりのドライフラワーブックマークを売り、陽太は描いた動物の絵はがきを販売し、理奈は自分の勉強ノートを整理して売った。屋台は意外に人気があり、女子生徒たちは多肉植物を買い、後輩たちは理奈のノートを争って購入した。


学園祭の終わり際、三人は売上の一部を動物救助センターに寄付し、一部でひまわりの種を買い、残りは貧しい同級生のために文房具を購入した。夕暮れ時、三人はひまわりの花盤の下で座り、夕日を眺めながら笑い合った。青春の日々は、このように柔らかくて輝かしいものだった。


高三に入ると、星見高校には無形の戦雲が立ち込めた。教室のカウントダウンカレンダーは日々めくられ、試験紙と復習資料は山のように積まれた。だが柚希、陽太、理奈は互いに支え合い、夢に向かって努力し続けた。


柚希は静岡の園芸大学を目指し、毎日文化课と専門知識を両立させて勉強した。陽太は京都の獣医専門学校を受験するため、理奈に英語と国語を補習してもらい、成績が着実に上がった。理奈は東京医科大学の小児科を目指し、深夜まで実験と勉強に打ち込んだが、疲れた時には二人の励ましで元気を取り戻した。


冬の雪が降り積もる中、三人は依然として昼休みに空地に行き、雪の下の土を見ながら約束を交わした。「来年の春、ひまわりの種をまき、毎年開花の時にここに集まろう」。雪片が三人の髪に舞い落ち、その約束は心の中に深く刻まれた。

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