第5話 大歓声の中で

「がんばれっ・・・」

「ファイトォ・・・」


仲間たちの声が聞こえた。

ゴール付近は優勝チームを囲む取材陣でざわついているのに。


残ったチームメイトの。

ジャージ姿が眩しく見えた。


その片隅で。

懸命に声を張り上げるメグ、お前がいた。


「はぁっ・・はぁっ・・はぁっ・・・」

タスキを繋いだ後は自分の吐く息だけが聞こえていた。


沿道からの声援も微かに耳に響いていたけど。

ひたすら自分の苦し気な息遣いだけを覚えている。


『・・くぅーん・・・!』

だけど、お前の甲高い声は分かった。


後、百メートル。

アナウンサーが絶叫する。


たとえ、それが。

番組の終わりを予感させるものでも。


19位の。

20位のメンバー達は。


必死に。

応援してくれていたのだから。


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