H:大地君の家初訪問①
雨が多い梅雨も過ぎ少しずつ熱くなってきた6月終わり
「お嬢様、つきましたよ」
「ありがとう、六爺」
学校も終わり身支度を終え、六爺にある場所に送ってもらう。それは大地君のお家。今日は初めて大地君の家で遊ぶの。梅雨の雨で電話で会話はしてたけど実際に会うのは1か月ぶりなのよね、大地君と会うのは。
「ではお嬢様、時間になりましたら向けに来ます」
六爺は家に帰っていく。大地君の自宅は2階建ての一軒家。時刻は2時55分、玄関前で最後に身だしなみを整えて
ピンポーン
「はい」
インターホンを鳴らすと聞きなれた声とともに玄関の扉が開く。
「久しぶりでいいかな?いらっしゃい、雛菊ちゃん」
「実際に会うのは一か月ぶりですね。今日はお招きありがとう、大地君」
出迎えてくれたのは大地君。服装はいつも図書館で会う格好に近いです。そのまま大地君に案内されリビングに行くと
「あなたが雛菊ちゃんね。かわいい子ね、まさに美少女。将来は美人になるわね。初めまして大地ちゃんの母親の朝倉愛よ、よろしくね」
リビングで出迎えてくれたのは大地君のお母さん。お母様とは別路線の美人。たとえるなら親しみやすい学園のマドンナが大人になった感じで母性がにじみ出ています。あ、あいさつしないと。
「初めまして。天ヶ崎雛菊です。大地君の友達です。今日はお邪魔いたします」
「ふふ、緊張しなくていいわよ、くつろいでね。ええと、雛菊ちゃんって呼んでいいかしら?」
「はい」
「私のことは好きに読んでもらっていいから」
「じゃあ愛さんと呼ばせてもらいます。あとこれ母からです」
私は愛さんに母様から渡されたものを渡す。
「あら、いいのに。何かしら・・・へぇ、やるわね」
「あのー」
「あ、ごめんなさい。お母さまにはいいお土産をありがとうございましたって伝えといて」
「はい」
よかった、気に入ってもらえたみたい。最初中身を確認したとき固まっていたけどどうしたんでしょう?。そのあと大地君の部屋に案内されました。
「ここが僕の部屋だよ。ぞうぞ」
実は男の子の部屋に入るのは初めてです。すこしドキドキしながら部屋に入ります。部屋の中はベッド・机・本棚・テレビ・丸いテーブルなどが置かれています。全体的に薄いオレンジでまとめられた部屋でなぜか心が落ち着き緊張感が緩和されます。大地君に進められ丸テーブルの座布団に座りまして
「何かしようか?さすがに本を読むのもどうかと思うしTVゲームでもしようか?したことある、TVゲーム?」
「はい。よく遊んでいますよ」
「だったら二人いるし、これでいい?」
大地君が指さしたのは同じ動物を重ねて消しあういわゆる落ちもの『ZooZoo』シリーズの最新作。
「いいんですか?私得意ですよ?」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ対戦しようか?」
このゲーム私も持っていて、対戦ランクはダイヤモンド(上から二つ目)、大人にも負けません。そして大戦がはじまって10戦、勝敗は
「僕の勝ちだね。まあ、配置運だったけど」
「嘘」
6対4。確かに大地君の言う通り実力は拮抗していて、落ちてくる動物運がよかった大地君が勝った感じです
「大地君、対戦ランクは?」
「ってことはやっぱり雛菊ちゃんも対戦してるんだ。ダイヤモンドだよ」
「え?私もです」
まさかこんな身近に同じ強さのプレイヤーがいたなんて。
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