H:大地君の家初訪問②

ZooZooを二人でプレイしていると


コンコン


「大地ちゃん、開けてくれる?」


扉の外から愛さんの声が聞こえます。大地君が扉を開けるとお盆を持った愛さんが立っていました。


「今日のおやつよ。遠慮せずに食べてね、雛菊ちゃん」


愛さんが持ってきてくれたのはエクレアとオレンジジュース。


「早速食べよう、雛菊ちゃん。これ、母さんの手作りなんだ」


え?手作りなんですか?すごい、売れ物にしか見えないです。口に含んでみるとシューの部分は柔らかく表面のチョコはパリッとしています。中身のクリームはカスタード・チョコ・カスタード+ホイップクリームの3種類入っていてこんなの太っちゃう。


「どう?おいしいでしょ?」

「うん」

「今日は雛菊ちゃんが来るってことで手作りだけどね。僕たちだけなら一週間に一度ぐらいの頻度だから。残り1時間ぐらいか・・・何する?」

「1時間となると何かゲームするにしても中途半端になりますね・・・本棚見ていいですか?」

「いいよ」


大地君の本棚には漫画や小説がたくさん並んでる。あ、これは読んだことありません。


「ねぇ、これ読んでいい?」

「いいよ」


残り時間はゆったり読書時間となりました。


「そろそろ時間だね」


 大地君に声を掛けられ、時計を見ると17:25。集中してて気づきませんでした。身支度を済ませ大地君の部屋を出てリビングに向かいます。愛さんにあいさつしないと


「そろそろ帰ります」

「そういえばもう時間ね。よければまた来てね。はい、これはお土産」


愛さんが紙パックを渡してくる。受け取ると


「中身はエクレアよ。大地ちゃん、送ってあげなさいよ」

「わかってるよ。雛菊ちゃん、いこう」

「ありがとうございます。お邪魔しました」


愛さんにお礼を言って大地君と一緒に六爺が来るのを待つ。


「今日はどうだった?」

「大地君の部屋というより家全体が居心地よかったですね。また誘ってほしいです」

「それはよかった。ちょっと緊張してたんだから、僕の友達を家に呼ぶの初めてだったし」

「今度話私の家に呼びますね」

「うん。期待して待ってる。あ、来たよ車」


自宅に帰ると母様が出迎えてくれる。


「おかえりなさい、雛ちゃん」

「母様、今帰りました」

「どうでした?大地君の家は?」

「普通の一軒家だけどすごく過ごしやすい家だったよ。大地君のお母さんも美人でやさしかったし。図書館と違って大地君もゆったりしてて一緒にゲームとか本を読んだんだ」

「ふふ、楽しかったみたいね」

「あとこれお土産。手作りのエクレアだって。おやつで食べたけどすごくおいしかった」

「あらあら、なら夕食後食べましょうか」

「それと愛さんからいいお土産ありがとうございますだって」

「あら、ふふふ。それは選んだかいがあったわね」


大地視点


雛菊ちゃんが帰った後、僕は気になったことを母さんに聞く。


「そういえば雛菊ちゃんのお母さんから何をもらったの?」

「主婦がもらってうれしいお土産Top5の一つ石けん&タオルセット。それも少しお高めのかごのや製品」

「主婦がもらってうれしいお土産Top5?何それ?」

「全国の主婦にアンケートして集計したランキングよ。これを見てるなんて、さすがね雛菊ママ。今度電話でお礼言わないと」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2026年1月13日 18:00
2026年1月14日 18:00
2026年1月15日 18:00

DとHが結ぶWへと紡ぐレッドライン~幼き想いは募り愛へ移り変わる~ @amaten04

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ