D:白銀の美少女天ヶ崎雛菊
いきなり話しかけてきた女の子の名前は天ヶ崎雛菊ちゃん。銀色の髪が照明の光を反射してきれい。挿絵のフェルトの絵が気になって話しかけたんだって。フェルトの説明すると『セブンスフェアリークエスト』が気になったみたいで、隣の席で一緒に本を読むことになって黙々と読むこと15:00
「雛菊ちゃん、少し休憩にしない?」
「わかりました」
雛菊ちゃんを誘って多目的室に向かう。多目的室は受付の職員の人に使いたいと頼めば誰でも使うことができる特別な部屋で、ぼうおんしょりっていう音が外に出にくいようになってる部屋。だからしゃべっても大丈夫だし、飲み物とかお弁当とかも食べていいんだって。でもちゃんと片づけをしないと次は使えなくなるんだけど。
僕たちは多目的室前の自動販売機で立ち止まると
「雛菊ちゃん、お金持ってる?」
「いいえ、今日は持ってきていません」
「だったらおごるよ。何が欲しい?」
「え?いいんですか?」
「いいのいいの。僕だけ飲んでるの、おいしくないし」
「・・・だったらリンゴジュースをください」
「OK」
オレンジシュースとリンゴジュースを買って多目的室に入って雛菊ちゃんとおしゃべりする。なんと雛菊ちゃんは隣の市に住む僕と同い年なんだって。今日はお父さんとお母さんと買い物する予定だったんだけど急遽用事が出来て、用事が終わるまで時間をつぶすために図書館に来たんだって。
こんこん
「はい」
「余ってるお菓子持ってきたよ。食べてね」
職員の人がお菓子を持ってきてくれた。一週間に一回は図書館に通ってるから、職員の人とはよく話してて仲良くなって余ってるお菓子をくれるようになったんだよね。すこし休憩して再び本を読み始めて16:30
「雛菊」
「お父様」
かっこいい大人って雰囲気のおじさんが雛菊ちゃんに話しかけてる。。どうやら雛菊ちゃんのお父さんみたい。
「待たせてごめんな。もう幼児は終わったからご飯食べに行こう」
「はい。大地君と一緒に本を読んでいたので」
「大地君って君の事かい?」
雛菊ちゃんのお父さんが腰を下げてこっちに目を合わせてくる。ちょっと威圧感があって緊張してたんだけど、ちゃんと目線を合わせてくれる。いい人だ。
「はい。僕の名前は朝倉大地って言います。雛菊ちゃんとは本を読んだり、いろいろおしゃべりしました」
「そうか。娘に付き合ってくれてありがとう」
お礼を言われ頭をなでてくれる。力強いけど優しい手だ。、まるでお父さんの手と一緒だ。
「雛菊ちゃん、本は直しとくから行ってきなよ」
「いいのですか?ありがとうございます。すみません、大地君って次はいつ図書館に来ますか?」
「水曜日かな?学校が午前中に終わるから。土曜日も用事がないといるよ」
「わかりました、私もその日に来ますのでまた一緒に本を読んでもいいでしょうか?」
「うん」
「じゃあまた」
雛菊ちゃんとおじさんはそのまま図書館から出ていく。
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