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概要
カーテンコールの後失恋した。それでも私は、明日も最前列で拍手をおくる。
「喫茶マチソワ」のオーナー・緒川には、誰にも言えない過去がある。かつて銀幕を席巻し、絶頂期に姿を消した俳優。それが今の彼の正体だ。 彼の下で働く俳優見習いの美南は、緒川の計らいで公演を観劇し、若きスター・吉巻の異変に気づく。それは、人気絶頂の中で発表される「電撃結婚」へのカウントダウンだった。 物語は、マチソワ間に訪れるファンたちの滑稽で切実な会話から始まる。推しの幸せを願いながらも、裏切りに震えるマリコとサツキ。そんな彼女たちの毒ともとれる熱い想いを、緒川は一杯の苦いコーヒーで受け止める。「役者は、自分の人生を切り売りして役を作る。君なら何を選ぶ?」。緒川の問いは、美南へ、そして傷ついた観客たちへと突き刺さる。 結婚発表後の地獄のような千秋楽。東條が舞台上で見せたのは、ファンへの釈明ではな
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